2021年5月28日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

5月は仮想通貨以外大きな動きはなく、FXも膠着している局面が多かったのだが、一昨日26日(水)にRBNZが金融緩和縮小に動いたことにより、一気に動意づいている。

26日(水)のRBNZの金融政策決定会合では、次の2点が注目され、NZドル/円が上昇再開。

1.RBNZが声明文から「必要とあれば利下げ」との文言を削除したこと。
2.政策金利見通しでは2022年9月の利上げを予想したこと。

BOCに続き、RBNZが金融緩和縮小を示唆した展開。

現在の為替相場の戦略やスタンス

昨日27日(木)の欧米市場では、ニュージーランドに加えて、英中銀ブリハ氏が、「早期の利上げもあり得る」とコメントしたことで、BOEも金融緩和縮小の可能性が示唆され英ポンド/円も急騰。また、あまり取り上げられていないが、昨日27日(木)は、韓国も利上げの可能性を示唆している。これでカナダ、ニュージーランド、韓国に加え、英国も金融緩和縮小の可能性が台頭。日本円は金融緩和縮小からもっとも遠い通貨なので、上記の通貨に対して円は弱含んでいる。RBNZの発表を受け、85円に向け続伸する可能性が高まっているNZドル/円のロング継続で臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。