2021年6月9日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日8日(火)の日本時間夜、世界的にウェブサイトで大規模な通信障害が起こったことをきっかけに米10年債利回りが1.5111%まで軟化。米金利の低下に呼応し、米ドル/円が109.27円まで下落する局面はあったもののクローズは109.50円レベルで大きな動きはなし。基本、為替市場は明日10日(木)の米消費者物価指数(以下CPI)とECB理事会を控えて様子見ムード。

現在の為替相場の戦略やスタンス

このところのユーロ/米ドルの動きを膠着させているのがオプションの位置。ユーロ/米ドルの1.2250ドルに17億ユーロ 、1.2200ドルに27億ユーロほどのストライクがあり上値を押さえている。前回サポートしたのが1.2100ドルの18億ユーロ(前回の安値は1.2104ドル)。オプションの位置から考えれば、当面1.2100~1.2250ドルの推移の後、どちらにブレイクするかが焦点。明日10日(木)の米CPIとECB理事会待ち。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。