日経平均   29,161.80 円 △ 213.07 円
≪東証一部≫
売買高    8億5,423万株
売買代金  1兆9646億3800万円
値上り銘柄数 1,109 銘柄
値下り銘柄数 972 銘柄
騰落レシオ(25日) 93.38 %
為替 1ドル=109.72 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

買われ過ぎ銘柄の修正安一服で堅調

週末の米国株が堅調だったこともあり、本日の日本市場は買い先行となった。積極的に買い上がる動きもなく、直後の買いも見られなかったことから上値も重く、方向感に乏しい展開となった。売り急ぐ材料もない代わりに買われすぎ銘柄の修正安が一服となった以外に買い材料もなく堅調ながらも盛り上がらない相場だった。

昼の時間帯も特に方向感が見られるということでもなく、後場も前引け水準よりは高い水準ではあったものの上値を買い上がるでもなく、値持ちは良いが買われないということで上値の展開となった。引けを意識する時間帯には値持ちの良さから買戻しを急ぐ動きが見られ寄り付きの水準を超えたものの高値を伺うでもなく上値の重いままの終わりとなった。結局は節目と見られる29,200円を意識して買い切れないという雰囲気だ。

小型銘柄も総じて堅調だった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物はまとまった売り買いは比較的少なく、指数を動かす場面もほとんどなかった。方向感を持っての売り買いということでもなく、持高調整が主体という感じだ。

買われ過ぎ銘柄の修正安が一服となっていることで買戻しを急ぐ動きもあったようだ。ただ、米FOMC(公開市場委員会)や日銀の金融政策決定会合などを控えて持高調整の売り買いが中心で方向感を持っての売り買いということでない感じだ。当面はまだまだ保ち合いが続くということなのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
上値の節目とみられる29,200円に上値を押さえられている。75日移動平均線は抜けかかってきたが、薄い雲が下落しているところでもあり、遅行スパンがローソク足の高値の日柄に応答しており、ここから再度下値を試すことになりそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

上値の節目とみられる水準まで上昇となったが、力強さもなく上値の重い展開が続いているということだ。日経平均に影響の大きな銘柄が先物・オプションSQ(特別清算指数)算出を終えての買戻しなどが入っているものと思われる。

目先的な材料としては米FOMC(公開市場委員会)や日銀の金融政策決定会合があるが特に何も変わらないと予想される。ただ、変わらないということに対してどのように株価が反応するのかを見たいという感じで動き難いのだろう。

誰が猫の首に鈴をつけるかという感じで、どちらか動いた方に一斉に動くことになりそうだ。特にサプライズがないことに対しての出尽くし感からヘッジ売りの買戻しが優勢となれば一気に買われるのだろうが、そこが天井となりそうな気もする。

逆に一気に売られるような展開になれば、売りが売りを呼ぶという感じで案外大きな下落になるのではないかと思う。いずれにしてもいったんは動き出して節目を抜けると次の節目まで一気に動くことになるだろう。

詳しくは無料メルマガをご覧ください。
https://youtu.be/175FsKXi5as

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

本日の「朝一番!」動画
 → https://youtu.be/H2lPvo1wQ5I
朝のライブ配信 -今日の相場見通し-(8:35開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/p1viGyTZ3j8>
昼のライブ配信 -お昼の相場見通し-(12:20開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/Lj7FTA59400
夕方のライブ配信 -明日の相場見通し-(原則として16:00開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/gpMhdCJDqnk

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。