2021年7月27日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
先週の米ドル/円の安値は109.06円付近だが、日足チャートを見ると、この辺りは一目均衡表の雲と90日移動平均線でしっかりサポートされている。現在は、21日移動平均線を超えてから少し重い状態となっているが、急落する感じではなさそうだ。ここからしばらく揉み合いにはなるだろうが、おそらく8月中旬過ぎから秋にかけてドル高になりそうな気がしている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは109.50~111.50円。十分に引き付けて買い場探しをしたい。具体的な買い場としては109.50~109.80円。その後110円台後半の値動きをみつつ、出来れば111円台に乗ったところで利食いたい。また現在ユーロ/米ドルが少し崩れてきており、下向きの21日移動平均線で上値を止められている状態。このまま下落が続き、1.1750ドルを割っていくようならドル買いとなりそうだ。そうなれば米ドル/円も上に引っ張られる可能性があるだろう。現在のマーケットは日々方向性も変わりやすく難しい為、アジア時間と欧州時間のトレードをしっかり分けて、気持ちを切り替えてポジションも一旦スクエアにしてから、欧州時間に入るなどした方が効率的かもしれない。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。