2021年7月29日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は本日29日(木)日本時間未明のFOMC直後、110.27円前後まで上昇したが、パウエルFRB議長の会見中には再び110円台を割り込んだ。FOMCは声明で「米経済は雇用とインフレに関するFRBの目標に向けて進展した」「今後数回の会合で引き続き進捗状況について評価する」としてテーパリングの議論が進行中である事を示唆した。しかし、パウエルFRB議長は「労働市場の状況は改善したが、なお時間がかかる」「インフレは時間の経過とともに低下する」「テーパリング開始時期はデータ次第」などと慎重な姿勢を維持した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

一時1.27%台に上昇していた米10年債利回りは議長の会見後に1.22%台へと低下しており、市場では年内にテーパリングが開始されるとの見方が後退している模様。こうした中、目先的にドルの上値は限られそうだ。日足一目均衡表の雲上限(110.10円前後)、20日移動平均線(110.21円前後)、日足一目均衡表の基準線(110.36円前後)などが並ぶ110円台前半は上値抵抗になると見られる。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。