日経平均   27,782.42 円 △ 200.76 円
≪東証一部≫
売買高    11億6,971万株
売買代金  2兆5790億5000万円
値上り銘柄数 1,287 銘柄
値下り銘柄数 871 銘柄
騰落レシオ(25日) 102.54 %
為替 1ドル=109.77 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株はまちまちだが、昨日の反動で堅調

米国株はまちまちだったが、特に売り買いを急ぐような材料もなく、昨日の大幅下落の反動から買い先行となった。寄り付きの買いが一巡となった後は手仕舞い売りに押されて再度下値を試す動きとなったが、売り急ぐということでもなく、指数は堅調ながらも方向感に乏しい展開となり、最後は手仕舞い売りに押されて上げ幅縮小となった。

昼の時間帯に中国の規制緩和のニュースがながれ、若干買いが入り、指数は再度上値を試す動きとなった。後場に入ってからも基調は強含みではあったものの上値の重さが嫌気されては売られるという状況で、指数は方向感に乏しい展開が続い委sた。結局最後も上値の重さが嫌気された感じではあったのだが、案外値持ちの良い終わり方となった。

小型銘柄も反発となるものが多かった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物はまとまった売り買いも限られ、指数を大きく動かすこともなく、相変わらず目先の売り買いが中心で方向感に乏しい展開だった。

うまく行けば28,000円程度まで戻すかと期待していたが、思ったほど空売りも積み上がっていないようで、指数に影響の大きな銘柄はしっかりと指数を押し上げたのだが、あくまでも目先的に売られた反動ということで、上値を買い上がることにはならない。決算発表が本格化するなかで手仕舞い売りを急ぐことになりそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
戻りも鈍く上値の重い展開となっていす。まだまだ下値模索という感じでの保ち合いが続くと思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

相変わらず買い気に乏しい展開となっている。米国株もそうだが、日本株も好調な決算を発表しても売られるということで決算発表に対する警戒が強まりそうだ。それほど買われていたという状況でなくても決算を発表して売られるという銘柄も多く、よほどの上方修正でないと手仕舞い売りに押されそうだ。

決算発表が本格化して右往左往するなかで、月末売り、月初買いを意識することになる。昨年も7月末は大きく売られる展開となり、すぐに切り返しはしたもののひやりとする場面もあった。決算発表時の月末なので、手仕舞い売りが嵩むということは意識しておいていいだろう。

下がるのが分かっていれば売れるのだが、空売りの積み上がりが見られなくなっている。逆に買い方の塩漬けが増えているのではないかと昨日も述べたが、本日の反発の状況などを見るとまさに空売りがないというような雰囲気だ。

空売りが積み上がっていれば、本日のような戻りのときに「売っては踏み上げられる」ということで指数が押しあげられるものだ。本日も指数に影響の大きな銘柄がしっかりと上昇しているが、空売りが積み上がっているのかどうかが注目される。積み上がっていれば明日は週末・月末ではあるものの買い急ぐこともあるかもしれない。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。