日経平均 27,820.04 円 △ 91.92 円
≪東証一部≫
売買高 9億9,169万株
売買代金 2兆4316億1400万円
値上り銘柄数 1,056 銘柄
値下り銘柄数 1,025 銘柄
騰落レシオ(25日) 83.09 %
為替 1ドル=109.82 円
☆ 市況概況 ☆
米国株高を受けて堅調だが上値も重い
米国株が堅調となったが寄り付きは売りが先行した。ただ、寄り付きの売りが一巡となった後は直後の買いも見られ、指数を押し上げるように堅調な展開を見せ、節目とみられた27,800円を超えて上値を試す動きとなった。それでも28,000円を付けるほどの材料もなく、上値の重さを嫌気して一転して手仕舞い売りに押される展開となり、日経平均はプラスを保ったもののTOPIXは軟調だった。
昼の時間帯には先物の買戻しも見られ、後場に入ると再度上値を試す動きも見られた。それでも買戻しが主体という感じで上値を積極的に買い上がるでもなく、指数は方向感に乏しく冴えない展開となった。引けを意識する時間帯には手仕舞い売りを急ぐ動きも見られたが、何とか27,800円台をキープする形だった。最後まで大きく方向感が出るでもなく、堅調ながらも上値の重い展開だった。
小型銘柄もまちまちで方向感は見られなかった。東証マザーズ指数や二部株指数は小幅高、日経ジャスダック平均は軟調だった。先物もまとまった売り買いは少なく、指数を大きく動かすことはなかった。持高調整の売り買いが主体と見られ、方向感は見られなかった。
連休を控えた週末ということで持高調整の売り買いが中心だったようだ。決算発表が出揃ってきて織り込み済みとなるものも多く、新型コロナウイルス感染拡大が止まらないなかで積極的に買えないという感じだ。それでも上がらないから買えない、下がらないから売れないという感じで指数も方向感は見られなかった。当面は保ち合いが続くとみられる。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
節目とみられる27,800円を抜け切れず、保ち合いが継続という感じだ。連休明けの方向で当面の方向が決まりそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
月初の買いも終わり、決算発表も出揃ってきており、3連休を控えた週末で動き難いという感じだ。米国での雇用統計の発表もあり、新型コロナウイルス感染拡大が止まらないなかで波乱もありそうだということで持高を増やしにくいということなのだろう。
いつものことではあるのだが、全く方向感が見られない。上がらないから売れず、売れないから買えない、買えないから上がらず、上がらないから買えない、ということなのだろう。塩漬け銘柄も多くなっていると思うので当面は戻り売りに押されることが多いのだろう。
空売りが積み上がらないので買戻しが入らず、買戻しが入らず上がらないから空売りが増えないということで、これもまた上がらない理由となっている。新型コロナウイルス感染拡大が止まらないということも含めて買えない理由が多いのだろう。
かと言って、売れるほど上がらず、売り急ぐほど下がらず、当面は保ち合いが続くのだと思う。米国株のバブルが弾けるようであれば連れ安となって売りやすくなり、買い易くなるのだと思う。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!
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