日経平均   28,015.02 円 ▼ 55.49 円
≪東証一部≫
売買高    10億4,417万株
売買代金  2兆3844億2000万円
値上り銘柄数 1,049 銘柄
値下り銘柄数 1,025 銘柄
騰落レシオ(25日) 88.98 %
為替 1ドル=110.39 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

買い先行となるも買戻し一巡から手仕舞い売りに押される

米国株はまちまちだったが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高かったこともあり買い先行となった。ただ、積極的に買い上がるような材料もなく寄り付きからの買いが一巡となった後は昨日同様一瞬買いが見られたもののその後は上値が重く、上値の重さを嫌気して手仕舞い売りに押されて上げ幅縮小となった。改めて上値の重さが確認される展開となった。

昼の時間帯も手仕舞い売りに押されるものが多く、後場は前場の引けと変わらない水準で寄り付いたものの徐々に上値の重さを嫌気する動きが強まり、じり安となった。結局最後も買い材料に乏しい中で損失確定の売りなども見られたようで、指数は冴えない展開となり、何とか節目とみられる28,000円を保ったものの安値圏での引けとなった。

小型銘柄も買い気に乏しい中で冴えない展開となるものが目立った。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数も軟調だった。日経ジャスダック平均は小幅高となった。先物はまとまった売りが散発的に見られ、指数を下押す場面もあったが、逆にまとまった買いは特に見られず、寄付き以外は買いが入らなかったというような雰囲気だった。

堅調な場面もあったが、結局は手仕舞い売りに押されるという形だ。上値を買い上がるだけの材料もなく割安銘柄の買い直しや買戻しが終われば買いが途絶えるという感じだ。ここからさらに手掛かり難のなかで手仕舞い売りに押されるものが多くなりそうで、再度調整となると思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線や基準線に上値を押さえられた形だとなっている。ここを抜けきれなかったということで、今度は下値を試すことになるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

相変わらず冴えない展開という感じだ。米国もダウ平均などが高値更新となっても何だか盛り上がりもなく、日本市場も同様に高くなっても戻り売りばかりで買戻しを急ぐ動きなどもないことから全く盛り上がらない。買い材料に乏しいというだけでなく株式を買う資金も細っているのではないかと思う。

積極的に買い上がるということでもなく、買戻しもそれほど急ぐということでもなく、方向感は見られない感じだ。日経平均が上昇しても特に強気な向きが増えるということでもなく、買い気の乏しいままで指数が押しあげられ、指数が高いから売っておこうという感じで売られるということなのだろう。

新型コロナウイルス感染拡大が止まらないことも買い切れない要因だと思うが米国発の金融緩和の縮小懸念の影響が大きいと思う。しっかりと下がるまでは買わないという雰囲気でもあり、下値を試すことになるだろう。ここで空売りが積み上がれば上値を試すような動きになると思うが、空売りが積み上がらないような感じだ。

ただ、今後は押し目と思って買いつくと下落の始まりだったということになりかねず、売りが売りを呼ぶような展開になるのかどうか、米国のVIX指数や日経平均VIなどの動きを見ておくと良いと思う。いったん売り急ぐことになると大きな下げとなることもあるだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。