日経平均   27,977.15 円 ▼ 37.87 円
≪東証一部≫
売買高    9億9,210万株
売買代金  2兆3208億3600万円
値上り銘柄数 1,043 銘柄
値下り銘柄数 1,041 銘柄
騰落レシオ(25日) 91.03 %
為替 1ドル=110.40 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

買い先行となるも週末の手仕舞い売りに押されて冴えない展開

米国株が堅調となり、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高かったこともあり、本日の日本市場は買い先行となった。ただ、オプションSQ(特別清算指数)算出に絡む売り買いが一巡となった後は手仕舞い売りに押され節目と見られる28,000円を割り込むと下値を試す展開となった。ただ、売り急ぐ動きがないとみられると買戻しも入り再度堅調な展開となった。

昼の時間帯は手仕舞い売りに押されて再度28,000円を試す動きとなり、後場に入ってからも戻りは鈍く買い気の乏しい展開となった。引けを意識する時間帯には28,000円を割り込んだがそれでも売り急ぐということでもなく、結局最後まで方向感は見られず、28,000円を割り込んでの引けとなった。

小型銘柄も冴えないものが多く、総じて手仕舞い売りに押される展開となった。東証マザーズ指数や二部株指数は軟調、日経ジャスダック平均は堅調だった。先物はまとまった売り買いは乏しく、方向感は見られません。オプションSQに絡む売り買いも特に見られず、週末のヘッジ売りなども特に見られず、方向感の見られない展開が続いている。

堅調な場面もあったが、週末ということで手仕舞い売りに押される場面が多かった。日経平均とTOPIXでの方向感の違いなど相変わらず買われすぎ銘柄と売られすぎ銘柄の巻き戻しの動きがが続いているということだろう。当面、指数は上値の重い展開が続きそうだ。金融緩和の縮小などが取り沙汰されると一気に調整となるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線にサポートされて基準線に上値を押さえられている。28,000円を割り込んで下値を試す動きになるのではないかと思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

再度28,000円を割り込んできた。新型コロナウイルス感染拡大が止まらないなかで先行きに対して自信が持てるかというと難しいという状況だろう。週末の手仕舞い売りに押された形でもあるのだが、買えない状況が続いていることには間違いないのだろう。

特に日経平均に影響の大きな銘柄に冴えない展開となっているものが多く、28,000円を割り込んで引けたということで調整感が強まるという可能性もある。28,000円台固めとなるかどうかまだわからないが買い気の乏しさや指数に影響の大きな銘柄を買えないという状況を考えると28,000円水準が上値となってしまうだろう。

そうなると今度は下値を試す動きとなり、当面の下値目途とみられる27,500円を試すことになる。そして27,500円を割り込むということになるとさらに27,000円の攻防などがみられるのではないかと思われる。

米国の景気回復などが期待されているが、一方で金融緩和の縮小などが取り沙汰されるということでもあり、買い気の乏しい展開から売りたくなるような相場となり、下がるから売るパターンにも注意しておく必要がありそうだ。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。