日経平均   28,451.02 円 △ 361.48 円
≪東証一部≫
売買高    10億8,266万株
売買代金  2兆7721億5500万円
値上り銘柄数 1,548 銘柄
値下り銘柄数 533 銘柄
騰落レシオ(25日) 99.30 %
為替 1ドル=110.22 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

月初の買いは健在で大幅高

米国株が冴えない展開となったことや昨日の大幅高の反動から冴えない展開となるか、月初の買いが入り堅調となるかが注目されたが月初の買いが見られ、買い先行となった。寄り付きの買いが一巡となっても月初の買い継続期待から買われ、一気に上値を試す動きとなった。さすがに節目とみられる28,500円を意識すると手仕舞い売りや戻り売りに押されて上値も重くなり、上げ幅縮小となった。ただ、そこから一気に崩れるでもなく、買い直されて結局は前場は高値引けとなった。

昼の時間帯は特に動きは見られず、後場に入ってからも値持ちの良い展開で前場の高値を更新する場面も見られたが、大きく上抜けるでもなく、指数は小動きとなった。積極的に買い上がるということでもなかったが、値持ちの良い展開が続いた。最後まで値持ちは良く、日経平均は大幅高で高値圏での引けだった。

小型銘柄も総じて堅調だったが上値の重いものも目立った。東証マザーズ指数は小幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られたが指数を大きく動かすということでもなく、方向感が出るでもなかった。買戻しを急ぐような場面も見られたが限定的だった。

月末売りのアノマリーが崩れたが月初買いのアノマリーは健在だった。特に買い上がる材料もなかったのだが、相変わらず、月初の「インデックス買い」とみられる買いが入り指数先行で戻りを試す動きとなった。明日明後日も月初の買いが続くかどうかということだが、いずれにしてもここ2~3日が高値ということになるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
75日移動平均線や雲を抜けてきた。まだ節目とみられる28,500円を抜けておらず、ここが高値となる可能性もある。目先的な過熱感もあり、75日移動平均線までの調整はあるだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

月末売りのアノマリーは崩れたが月初買いのアノマリーは健在という結果になった。特に買い急ぐ材料もなかったが、指数先行で大きな上昇となった。あとはこの買いがいつまで続くかということだが、昨日も先走りで買いが入っていたとすれば、ここからは上値も重くなるのだろう。

上がるから買うというような場面も見られたが、特に積極的に買い上がるというよりは目先のゲーム感覚での買いが多かったようだ。明日につながるような買いでもなく、指数先行なので、明日は明日で買いが入るかどうかわからないという感じだ。

ただ、空売りが積み上がっていればさらに上値を試す動きになるだろう。上値を買い上がる材料もなく目先的な過熱感が強いだけでに指数に影響の大きな銘柄などには空売りも入りやすく、空売りの積み上がり次第では意外に買いが続くということになるのだろう。

空売りが積み上がっておらず、上値を期待する買いが多いとか、月初の買い以外に買いが入っていないという状況であれば、すぐに元の水準まで下落するということなのだろう。2月からの日経平均の上値切り下げの下落トレンドが止まるかどうかだが、ファーストリテイリングやソフトバンクGが底入れとなるかどうかということにかかっているのだと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。