2021年9月7日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週3日(金)の米雇用統計で、発表された非農業部門雇用者数が市場予想75万人に対し、1/3以下の23万5000人だったにも関わらず、全体的に動かないというのが不思議だ。110円台ミドルの本邦輸出企業の売りオーダーと108円台から109円台前半に並ぶ本邦輸入企業の買いオーダーとで両サイドを固められているようで、買っても上がらず売っても下がらないことから、投機筋の諦めムードも感じられる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、最大幅で108.70~111.00円。ここにきて上値が重くなったので、戦略的には110.20~110.30円付近でも十分かという気はするが、110円台のミドルにかけての売り場探しをしたい。そして、110.50円を超えたら一旦ショートは切って、111円の手前でもう一度売り直しをするようなイメージ。一方利食いに関しては108円後半~109円近辺では確実に手仕舞って、108.70円にかけて再びロングを作れるのかどうかはその辺りに来てから慎重に判断したい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。