2021年9月22日9時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週に入って恒大集団で大きく動揺した株式市場だが、いったん収束。ただ香港でヘッジファンドをしている西原氏の友人などは、当初からあまり動揺はなかった。恒大集団は基本ディフォルトさせない、もしくは国有企業主体で買わせるなど、中国は金融危機に発展させるようなことはないだろうというのが彼らの意見だ。(一応確認しておくが、ファンド系の展望は中長期であり、本日22日(水)のような2~3%の下落でポートフォリオを変更するようなことはない。短期でレバレッジを大きくかけているスタイルの方は、参考にする程度にしてほしい。)香港の西原氏友人は国慶節(10月1日~7日)になる前に、中国共産党は恒大集団に関しては何らかの措置をとる可能性も想定していた。今回の件で大きく値をさげるようなら米テック系の株を買いたいという見方。金融市場はまだ不安定だが、日本株を中心にじわじわと底固めしていると考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

為替マーケットでは先週述べたユーロがじわじわと値を下げている。FXに関してのスタンスは変わらず、ユーロ/円、ユーロ/米ドルの戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。