2021年9月24日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

中国当局が中国恒大にドル建て債で目先のデフォルト回避を指示したとの報道で中国恒大に関する警戒感が急速に後退。中国当局が中国恒大に対し、支払いに関する資金支援を提案したのか、またオフショア債権者に最終的に損失を負わせるべきだと考えているかどうかは、いまだに不明。ただ香港の西原氏友人が指摘するように中国当局は中国恒大問題の結末が金融市場を揺るがし、成長の足かせとなり得る同社の破綻を、政府が当面は回避したい考えであるとマーケットは捉え始めている模様で、マーケットは沈静化。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米国市場に目を向けると、FOMC発表直後はテーパリングの工程表が不明瞭だったことや一部のタカ派姿勢が意識される中相場が乱高下したものの、昨日23日(木)の米金利は上昇。米10年債利回りは1.43%へ上昇。当面米10年債利回りは1.200~1.400%のレンジ内での推移だと想定していたが、上方にブレイクしつつある。これは米ドル/円にポジティブな材料。前述のように中国恒大の話題はいったん沈静化しつつあり、日経平均も3万円台を回復しているため、目先は豪ドル円の押し目買いで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。