2021年11月10日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日9日(火)の米国株は反落。金融銘柄を中心に下げ、S&Pは9営業日ぶりに下落。米国債は大幅高となり、10年債利回りは1.46%へと低下。呼応して為替では総じて円高に。一方、資源国通貨は反落。今週の天然ガスは大きく値を下げている事と、前述の円高も相まって、資源国通貨である豪ドル/円は続落し、本日10日(水)日本時間午前11時過ぎ頃、83.15円で推移している。
現在の為替相場の戦略やスタンス
昨年2020年の3月19日にRBAが利下げをして以降、豪ドル/円を筆頭に株などのリスクアセットは暴騰。今回は先週、RBAがYCC(イールドカーブコントロール)をギブアップして以降、リスクアセットを牽引してきた豪ドル/円が反落。呼応して総じてリスクアセットが軟調に。豪ドルの下げは一時的だと考えているが、先週のRBA以降続落している豪ドルは天然ガスの下落も相まって押し目が深くなるかもしれないので警戒している。本日10日(水)夜の注目は米CPI。戦略としてはNZドル/円の戻り売りで臨みたい。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。