日経平均   28,437.77 円 ▼ 287.70 円
≪東証一部≫
売買高    11億1,409万株
売買代金  2兆6680億2300万円
値上り銘柄数 481 銘柄
値下り銘柄数 1,607 銘柄
騰落レシオ(25日) 74.34 %
為替 1ドル=113.46 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

週末の手仕舞い売りに押されて軟調

米国株が冴えない展開となり、特にナスダック指数が大幅安となったことから売り先行となった。先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出も売りとなり、下値の節目とみられる28,500円を試すような始まりだった。それでも寄り付きの売りが一巡となると買戻しも入り今度は上値を試す動きとなったが、昨日の終値を意識すると手仕舞い売りに押され、再度下値を試す動きとなった。節目とみられる28,500円を割り込むと買戻しも入り、指数は小動きだった。

昼の時間帯も特に売り買いが見られるということでもなく、後場に入ると一段と手仕舞い売りに押されるような形となったが、それでも売り急ぐということでもなく、指数は冴えないながらも下げ渋りだった。引けを意識する時間帯からはじりじりと下げ幅を広げ、28,500円を保っていたが、結局最後は手仕舞い売りも嵩んで28,500円を割り込み、安値圏での引けとなった。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く、総じて軟調だった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調だった。先物は本日から限月交替となったが、特にまとまった売り買いが一方向に見られるということでもなく、指数を動かす場面もほとんど見られなかった。

やはり上値の重さを確認して再度調整感が出てきている。28,500円で下げ止まらないような雰囲気でもあり、さらに28,000円を割り込むような展開になるのだろう。指数に影響の大きな銘柄はまだ買われ過ぎ感が強く、修正安が続きそうで、割安銘柄がどこまで指数を押し上げられるかということになるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
上値の重さを確認して今度は下値を試す動きとなっている。28,500円水準が下値となるか、もう一段の下落となるのかということだが、少なくとも上値の重い展開は続くのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

さすがに一気に29,000円超えとならなかったこともあり、いったんは調整感が出るということだろう。下値の節目を試すことになるのだろうし、米FOMC(公開市場委員会)や日銀の金融政策決定会合の結果を見てからポジションを作りに行くということもあるのかもしれない。

来年に向けての仕込みなどは無いと思うし、まずは押し目買いというよりも戻り売りということなのだろう。オミクロン株の影響はあまりないと思われるが、それよりも米国での早期利上げや日本でのステルステーパリングなどの方が気になる。

中国の景気鈍化からの人民元安への懸念も出て来るのではないかと思われるし、早期の利上げなどが取り沙汰されると一気に調整が進むのだろう。日本でも指数に影響の大きな銘柄に割高銘柄が多いので、日経平均の上値は重いのだろう。

また、IPOラッシュとなってくるので、IPO狙いの換金売り、資金演出のための売りなどから値動きの悪い銘柄が売られることになるのだろう。うまく回転が効けばいいが、さらに塩漬けが増えるという可能性も高く、慎重な対処が必要だと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。