2021年12月17日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が下落に転じている。下落上位よりカナダドル(-1.29%)、NZドル(-0.90%)、ユーロ(-0.71%)、豪ドル(-0.64%)、スイスフラン(-0.37%)、円(-0.29%)、ポンド(-0.26%)と続いた。FOMC後のドル売りの流れが反転、週末を控えた金曜の市場流動性の乏しいなか、調整色の強いドルの買い戻しが続いた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週に年内最後の中銀の金融政策の発表を終えていることもあり、為替市場は落ち着きどころを探る展開となりそうだ。今週23日(木)は米国債が短縮取引、24日(金)は米株と米国債が休場となり、特に週末に向け為替市場は閑散となりそうだ。年末に向け、長期休暇に入る市場参加者も多く、例年市場流動性は急低下していく。まず、予想外の急変動には注意を要する。来年に向け、再び、各国の金融政策の行方や物価動向などが焦点となる。中銀メンバーらの講演、特に米国ではFRB高官や地区連銀総裁からの情報発信などに注目が集まりそうだ。今週は欧米のクリスマス休暇を控え材料難、デイトレを中心にリスク量を落としてのぞむ方針だ。ボラティリティ換算の予想レンジは、米ドル/円で112.70~114.50円、ユーロ/米ドルで1.1150~1.1330ドル、ユーロ/円で126.80~128.80円とみている。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。