不動産投資を始めようとすると、周りの人に「やめとけ」と言われることがあります。周りのアドバイスに耳を傾けるべきか、自分で決めた道を突き進むべきか、悩む方も多いでしょう。そこで、不動産投資に向いていない人の特徴や不動産投資のリスク、失敗を避けるコツをご紹介します。

不動産投資「やめとけ」と言われる5つの理由

不動産投資「やめとけ」と言われる5つの理由と失敗を避けるコツ
(画像=zephyr_p/stock.adobe.com)

周りの人が不動産投資に反対する主な理由を5つご紹介します。

「投資=危険」という考え方

投資について学ぼうとせず、「投資はすべて危険だ」と決めつける人もいます。かたくなに「預貯金は安全」と考え、投資をしないリスクには目を向けません。

「借入=悪」という考え方

一般的に、不動産投資では物件を購入するための資金を銀行から借り入れます。「住宅ローン以外の借入はすべて危険だ」と考えている人は、不動産投資に強く反対します。

不動産投資の勧誘を受けた経験

電話などでしつこく不動産投資に勧誘する不動産会社も存在します。このような勧誘に悩まされた経験がある人は、不動産投資に良いイメージを持っていません。

怪しい不動産投資セミナーに参加した経験

不動産投資セミナーには有益なものもありますが、中には詐欺まがいの怪しいセミナーも存在します。そのようなセミナーに参加したことがある人は、「不動産投資は怪しい」と考えるでしょう。

あなたの性格や状況

ここまでは、不動産投資に反対する相手側の視点を中心にご紹介しました。しかし、あなたの性格や状況を見て「不動産投資に向いていない」と判断し、客観的にアドバイスをしてくれている可能性もあります。

続いて、不動産投資に向いていない人の特徴を見ていきましょう。

不動産投資に向いていない人の特徴

以下のような性格・状況に1つでも当てはまる人は、すぐに不動産投資を始めるのは危険かもしれません。

・まったく貯蓄をしていないが、フルローンで不動産投資を始めるつもり
・不動産投資をすれば、何もしなくても楽にお金が入ってくると思う
・職を転々としており年収も低いが、不動産投資で大成功を収めたい
・不動産投資の勉強は特にしていない
・子どもが生まれたばかりだが、これからかかる教育費を把握していない
・投資が流行っているし、友達も始めたから乗り遅れたくない

不動産投資は成功すれば安定収入を得られる優れた投資手法ですが、注意すべきリスクもあります。不動産投資で成功したいなら、情報収集や勉強をおろそかにせず、リスクを把握した上で行いましょう。

不動産投資の代表的な3つのリスク

「投資にリスクはつきもの」といわれますが、適切に対策を講じればリスクを下げることができます。ここでは、不動産投資の代表的な3つのリスクをご紹介します。

空室リスク

不動産投資では資金を借り入れて物件を購入し、第三者に貸すことで賃貸収入を得ます。しかし、借り手が見つからず空室になると、収入がないまま返済を続けなければなりません。初めて不動産投資をする場合は都市部の駅近物件など、安定的な需要が見込める物件を選ぶことが大切です。

未収リスク

借り手が家賃を滞納すると、大家として督促しなければなりません。手間がかかる上に、実際の収入がないにもかかわらず「未収家賃」となり、所得税の負担が発生することもあります。未収リスクを減らすためには、不動産管理会社に物件管理を任せましょう。督促やクレーム対応をプロに任せられるため、負担が減ります。

売れないリスク

空室や未収が続いたため物件を売却しようと思っても、希望する金額で売れないことがあります。特に初めての不動産投資では、需要が安定している都市部の物件を選ぶ、物件価値が下がらないよう必要なメンテナンスを行うといった対策が必要です。

不動産投資で失敗しないための5つのコツ

最後に、失敗を避けつつ不動産投資で成功するためのコツを5つご紹介します。

勉強や情報収集をする

いきなり物件を探す人がいますが、まずはインターネットや書籍でしっかり勉強しましょう。不動産投資で成功している人のブログやYouTubeを見たり、セミナーに足を運んだりするのもおすすめです。

自分に合う物件・不動産会社を選ぶ

たまたま知り合った不動産会社にすすめられるままに、物件の購入を決めるのは危険です。「自分は大家である」という自覚を持ち、能動的に物件や不動産会社を選ぶ姿勢が大切です。

複数の不動産会社の担当者と会って、相性を確認するのもよいでしょう。複数の物件を比較検討し、場合によっては現地に赴いたり、周辺の家賃相場を調べたりすることも重要です。

事業計画をチェックする

優良物件が出てきた時でも事業計画を細かくチェックして、無謀な計画でないかどうか確かめてください。所得税・住民税・固定資産税など、不動産投資でかかる税金が事業計画で考慮されているか、賃料が周辺相場より高く設定されていないか、常に満室という設定になっていないかなどを確認しましょう。

家族とよく話し合う

家族がいる人は家族としっかり話し合い、納得してもらうことも大切です。友人や同僚とは違い、家族は運命共同体です。身近な人間を納得させることができれば、不動産投資の成功に近づくでしょう。

REITで経験を積む

少額から不動産に投資できるREIT(リート/不動産投資信託)という金融商品があります。「いきなり借入をするのは不安」という人は、金融商品から投資を始めるとよいでしょう。金融商品で投資経験を積みながら勉強や情報収集をすると、知識が定着しやすくなります。

不動産投資は下準備が大切

不動産投資は「やめとけ」と言われる理由やリスク、失敗しないためのコツについて解説しました。周りの意見や先入観に踊らされることなく自身で見極めていきましょう。不動産投資を成功させるためには情報収集や勉強をしっかりと続けることが重要です。

※上記は参考情報であり、不動産投資やREITへの投資などを推奨するものではありません。

(提供:Wealth Road