2022年1月12日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
今年2022年に入って、注目すべきはドル金利の上昇と米ドル/円の関係だが、一部のマーケット参加者の中には、金利上昇が本格化する初動では、米ドル/円が下落する傾向があるとのこと。これは米10年債利回りの上昇過程で、債権の投げ売りが持ち込まれることにより、その円転で円買いが出るのではと見られている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
ドル金利上昇と米ドル/円下落の相関についてチャートで確認したところ、確かに金利が上がると米ドル/円が下がっている局面も多いが、一定の期間を置くと再び上昇するという流れだった。この辺りは、もう数日、米ドル/円と米債利回りの相関性を見たいところだが、金利上昇過程において、グロース株に売り圧力が増し、豪ドル/円を中心としたクロス円に売り圧力がかかることは確か。戦略的には米ドル/円の戻り売りで臨みたい。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。