本記事は、喜多野修次氏の著書『SNSでお金を稼ぐ! 「好き」を「お金」に変える教科書』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています

SNSビジネスを始めるのは難しくない!

SNS,文字
(画像=bee/PIXTA)

●SNS上のトラブルは怖くない

SNSは知らない人と繋がることができるメディアです。だからこそ、集客、教育、販売に利用できるわけですが、その反面、知らない人と繋がることによるトラブルを恐れる方がいます。

確かにSNSの中には目をそむけたくなるような罵詈雑言もあります。例えば、芸能人のSNSでコメント欄が誹謗中傷で荒れているのを見ると、自分もそういう対象になるのではないかと危惧してしまう方もいるでしょう。

しかし、SNSは勘違いされがちですが、意外とリテラシーが高いメディアです。唯一、利用者が10代の若年層で形成されるTikTokだけは、コメントが荒れやすい傾向がありますが、InstagramやYouTube、Twitter、LINEなどはほとんどの方が使い方をわきまえています。

実際、SNSで「不適切コメント」をする人の割合は、非常に少ないことも分かっています。国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一主任研究員/准教授の研究によると、炎上の書き込み1件に対して不適切な書き込みをしている人は、ネットユーザーのたった0.0015%(7万人に1人)と言われています。

ネット空間は極端な少数派の意見が目立ちやすいために誤解が生まれてしまいますが、そのことを理解しておけば、恐れを抱かずに済むようになるでしょう。

また、もし万が一そういった「不適切コメント」をされたとしても、SNSにはブロックやコメント削除などの機能もありますので、安心してほしいと思います。

他にも、「集客」だけでなく「販売」の段階でのトラブルを恐れる方もいます。「販売」では実際にお客様と電話やZoomなどで話すことになるため、「失礼な客が多いのではないか」「無理な値下げを要求されるのではないか」と心配される方がいます。

これも、実際に販売をしてみるとわかるのですが、現実には、こうしたクレーマーのようなお客様はほとんどいません。「集客」「教育」というフェーズでしっかりと信頼関係を構築して、ファンになってくれた方に対して「販売」を行うので、基本的には好意的なやり取りになります。情報発信をしていれば、自然と自分のことを好きな人が集まってくるのです。

それでも、嫌なお客様が現れたら、断っても全く問題ありません。せっかくフリーランスでビジネスをやっているのですから、自分がサービスを売りたいお客さんにこそ販売するべきだと思います。企業の営業マンはそういうわけにもいきませんが、自分が売りたい人にだけ販売をすればいいのも、フリーランスの魅力の1つです。

●リスクを取る必要はない

私がSNSビジネスをオススメする理由の1番は、リスクが少ないことです。

場合によりますが、在庫を持たずに始められますし、場所も縛られないので、どこかで物件を借りる必要もありません。完全に初期費用が0円で始められますし、経費もほとんどかからないので稼いだお金がほとんど全て収入となります。

オンラインビジネスを起業するとなると、いきなり多額の借り入れや資金調達をしてアプリ開発をするとか、toB(企業)向けのシステムを開発するとか、大きなことを思い浮かべてしまう人もいます。しかし、そんな大それたことを狙う必要はありません。最初はまず月3万や5万を目標にしてビジネスを始め、徐々に10万、30万と目標を上げていけばいいのです。

当然、会社に勤めている方は、会社を辞める必要もありません。私のセミナーの受講生も、半分くらいは会社員や主婦の方たちで構成されています。

SNSマーケティングはスキマ時間でも行えますので、会社の給料をもらいながら、週末起業のような形で始めても何ら問題ありません。もしもオンラインビジネスの収益が安定してきたら、完全に独立したフリーランスになってもいいのです。とにかくリスクをなくして小さく始めることが大切だと思います。

●身バレしない方法もある

SNSで発信をするとなると、「自分の名前を出したくない」、「身バレすると困る」「就業先は副業禁止なので顔を出せない」という方もいます。そういった方には身バレしない方法もあることを知ってほしいと思います。

まず名前は、ビジネスネームやニックネームにすれば問題ありません。お好きな名前を考えるか、もしくは会社に勤めているのであれば、「都内在住のサラリーマンの日常」みたいにしてもいいでしょう。

また、アカウントの写真についてはイラストという方法があります。今は、それこそオンラインで3,000円~4,000円くらいの値段でイラストを描いてくださる方が沢山いるので、簡単に用意することができます。

もちろんSNSでは共感を得ることが大切なので、顔を出した方が信頼度は高まりますが、似顔絵でも成功している方は多くいます。「どうしても」という方は身バレをしないように対策をしていだたければいいと思います。

●年齢は関係なく始められる

40代以上の方の中には、SNSに強い抵抗感がある方も多くいます。しかしSNS利用者数は、40代以上でも大幅に増加していることがデータで分かっていますし、現在SNSビジネスは年齢に関係なく成功できるようになっています。

実際に私が教えた方でも成功した例を数多く見てきました。

55歳の女性の方を紹介しましょう。彼女は小中学生向けのピアノ教室を経営しており、その教室の集客にSNSを利用したいと相談に来られました。ですが、一回もSNSを利用したことがなく、SNSマーケティングが自分にできるのかと最初はとても不安がられていました。

ところが、当社のセミナーでSNSについて学び、ピアノ教室のレッスン風景を動画であげたり、「5歳の子がピアノを上達するための3つのポイント」などのお役立ち情報をSNSにアップしていくと、3カ月後にはInstagramで3,000フォロワー以上を集めて大成功となりました。お客様からのお問い合わせも多くなり、今では教室を4店舗に拡大して、なんと家を建てられたそうです。

このように、SNSマーケティングでは40代以上の方でも多く成功を収めることができるのです。

逆に、年齢が若すぎてビジネスを始めることに躊躇する方もいるようです。例えば、自分よりも年上の方にサービスを売ろうとしても、説得力がなくて受け入れてもらえないのではないかという相談がよくあります。これも、私の実体験から大丈夫だと自信を持ってお伝えしています。

私は24歳の時に、経営者向けのSNSマーケティングのスクールを立ち上げました。そのスクールには、年商が1億円を超える企業の経営者の方々も多く来てくれました。社会人としての経験値はもちろん私の方が少なかったですが、SNSマーケティングに関しては私の方が詳しいので、みなさん素直に学んでくださり、私も問題なく教えることができました。このように、年齢に関係なく自分より知識がある人から教わりたいという方は沢山います。若いからといって臆病になる必要はないと思います。

●特別なスキルは必要ない

オンラインビジネスで自分の好きなことや得意なことを仕事にしようと言っても、多くの人は「自分には売れる商品は作れないけど……」と思います。ここでまず伝えたいのは、特別なスキルは必要ないということです。想像よりも収益を上げるサービスの幅は広いのです。

例えば私の知り合いに、銀行に勤めながら、副業でお悩み相談のオンラインビジネスを始めた方がいます。彼が行うお悩み相談は、特別に専門的な領域のものではありません。ですが、月に20万円強、年収で300万ほどを売り上げています。彼が言うには「ただ愚痴を聞いてほしい」という相談がすごくあるそうです。ただ話を聞くというお悩み相談でもビジネスになるのです。

他にも、料理や掃除、ペットや美容など、趣味の延長のようなことで相談に乗ってお金を稼いでいる人は沢山います。

●まずはやってみることから

それでもSNSマーケティングに抵抗がある方は、とりあえずSNSで稼ぐという考えを捨てて、「SNSで発信をする」ことをオススメしています。

最初は日常や自分のライフスタイル、価値観を発信していくだけでも構いません。毎日更新でなくても、取りあえず2日に1回はやってみるなど、ハードルを低く設定して楽しむことからやってみましょう。そして、フォロワーとコミュニケーションを取ったり、自分のファンができたりする感覚を覚えてほしいと思います。

プライベートを発信するだけで、関わったこともない人が自分のファンになってくれることにイメージが湧かない人もいると思います。しかしSNSを続けていくと、少しずつですが自分に共感してくれる人は出てくるのです。私はよく「2:8の法則」と言うのですが、フォローをしてくれる人の2割はファンになってくれる。そういう人を大事にしていけば、いずれSNSマーケティングを始めた時も、商品を買ってくれる可能性があります。まずは先入観をなくして、SNS発信を始めることから始めてほしいと思います。

●さあ、SNSマーケティングを始めよう

人はその道を極めないと、商品やサービスを販売することはできないと思いがちです。しかし、車の免許を取りに行くときに、教習所の教官がF1ドライバーじゃないとイヤだという人はいません。子どもをサッカースクールに入れる時に、監督がジーコ監督ではないと子どもを預けられないという人もいないでしょう。世の中には「自分よりも少し上の知識の人から教わりたい」というニーズがすごくあるのです。部活で監督よりも1つ上、2つ上の先輩から教わることも多いのと同じことです。

共感マーケティングは、親近感を持ってもらうことがまず大切ですので、むしろ追いつけそうだなと思うぐらいの方が求められたり、お願いされやすかったりする特徴もあります。

その分野でぶっちぎりのカリスマになる必要はありません。あなたが好きで得意なことの中にも必ずお客様を満足させるノウハウを見つけることができます。

SNSでお金を稼ぐ!「好き」を「お金」に変える教科書
喜多野修次(きたの・しゅうじ)
株式会社SYK代表取締役社長。神奈川県生まれ。女手一つで育ててくれた母のために起業を決意。20歳でフリーランスの心理コーチとして起業するものの上手くいかず、借金400万円を抱えるようになる。失意の中、SNSマーケティングに出会い人生が一転。心理コーチとして月収200万円を達成する。その後、SNSを活用したマーケティングのコンサルティングを行う株式会社SYKを創業。集客に悩む経営者やフリーランスを中心に、これまでに2,700人以上を指導し、創業から1年半で月商3,000万円、年商3億円を達成した。著書に「フリーランスにいちばんやさしいTwitterマーケティング』「PC不要・センス不問・容姿自由!だれでもできる全く新しいSNS起業のしかた』『コーチ・コンサルのための完全オンライン型ビジネスの教科書」(以上、全て電子書籍)等。

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