この記事は2022年2月1日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年2月1日(火)の午前11時すぎにJFX株式会社代表取締役の小林芳彦さんに聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
小林芳彦 1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。 |
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日1月31日(月)の要人発言などを受けて、3月のFOMCで「0.5%への利上げがあるのではないか」と話題になった。しかし、実際は0.25%だろう。
前のめり過ぎる人間にとってはドル売り要因になるだろうが「0.5%はないだろう」と考えている人にとってはならない。それよりも順調なペースで利上げをしていくという方向性で見ればドル高の息は長いのではないだろうか。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円の予想レンジは114~116.8円。1月28日(金)と31日(月)に115円ミドル超えをやったことで、同月4日(火)の高値である116.35円を天井と見なして115円台を売りあがるのは「実は危険だ」と思っている。
よって116.35円を抜けたら116.8円付近までの上昇を予測。方向性としては揉み合いながら下値を固め、ドル上昇の流れになるイメージ。114.6~114.8円を買ってみて、114.5円が割れたら損切り。114円台前半で買い直しをしたい。113円台に入ってしまったら違うフェーズになるので、113.8円付近で損切り。
上値は、115円の後半から116円にかけては重いだろうが、マーケットが売り上がればショートカバーで上がる可能性は十分にあるだろう。本日1日(火)も115.2円は非常に重そうにみえる。なので、ここからもし115円割れないところまで下げても「きょうは115.35円付近まで戻すのではないか」と思っている。
しばらく115円ミドルアッパーが重く、114円台後半が堅い流れを繰り返しながら、2月4日(金)の米雇用統計に向けてドル高の流れを想定している。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。