日経平均 | 2万7,001.98円 △284.64円 |
為替 | 1ドル=115.44円 |
売買高(東証一部、以下同) | 13億1,461万株 |
売買代金 | 3兆2,130億400万円 |
値上り銘柄数 | 1,716銘柄 |
値下り銘柄数 | 417銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 97.06% |
市況概況
先週の売られすぎの反動から月末の売りをこなして大幅高
週末の米国株は高かった。しかし、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が軟調だったので売りが先行。それでも寄り付きの売りが一巡したあとは、買い戻しを急ぐ動きから指数が大きく押し上げられて大幅高になった。月末の売りは警戒されたが、先週の大きな下落の反動が続いて堅調な展開に。
昼は、節目とみられる2万7,000円を超えて買われた。後場は、さらに上値を試す動きになったが、連日の大幅高ということで伸び悩み始める。上値の節目とみられる先週の水曜日や木曜日の高値水準を意識したのだろう。最後は、月末の売りに押されて2万7,000円を割り込む場面があったが、何とか2万7,000円台を回復して引けた。
小型銘柄は、大きく反発するものが目立った。東証マザーズ指数を筆頭に、二部株指数や日経ジャスダック平均もそろって大幅高に。先物は、まとまった買いが散発的にみられて指数を押し上げる場面はあったが、断続的な買いは限られた。「月末の売り」への警戒から売って、その買戻しがあったようだ。
月末の売りは警戒されたが、ここまで下落していると売り難さがあったようだ。買われすぎ銘柄の一角は冴えない展開だったが、好業績を発表しても売られた銘柄などが反発し、総じて堅調に。割安銘柄で値持ちがよかった銘柄は、月末の売りに押されるものがあった。
ここからは上値が重くなってくるのだろう。それでも、もう少し戻りを試す動きがあると思う。
テクニカル分析
日経平均
移動平均や基準線からの乖離が大きく、買い直された。しかし、ここからは上値が重くなりそう。底堅さを確認しながらの動きなのだろう。
あれやこれやと一言
2万6,500円を割り込んで、一時は「どうなることか」と思われたが、2万7,000円台を回復したということで少し安心感がある。買われ過ぎでもなかった「東京エレクトロン」や「TDK」などが大きく売られたということで、相場の崩れは懸念されたが、何とか踏ん張っている。
「どこまで戻すか」や「再び2万7,000円を割り込むことがあるのか」ということが気になる。2万6,500円〜2万6,800円という水準は、一昨年11月の暴騰後の保ち合いであり、最後の節目と考えられる。ここではさすがに下げ渋ったということだろう。
戻りは2万7,000円〜2万7,500円というところが節目となりそう。まだ下値を探りながらの保ち合いということだろう。ここから決算発表が本格化するなかで「買い直される」とか「買われすぎまで買われる」ということはないと思う。少なくとも「指数の上値は重い」と考えられる。
好調な決算をどこまで織り込んでいるのか。そして「好調」はどこまで続くのか。続けばいいが、少しでも懸念が強まると売り急ぐことになるだろう。しかし、いったんは決算発表を受けて相場全体は持ち直すと思う。
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。