この記事は2022年1月31日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年1月31日(月)の午前8時に、個人トレーダーの竹内のりひろさんに聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
竹内のりひろ 1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう |
現在の為替相場の傾向や相場観
先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は下落上位より、以下のようになった。
● −2.66%:豪ドル
● −2.55%:NZドル
● −2.08%:スイスフラン
● −1.74%:ユーロ
● −1.52%:カナダドル
● −1.36%:日本
● −1.13%:ポンド
全ての通貨が下落に転じ、ドルが全面高に。しかし、円は、ポンド以外に対してはパフォーマンスで勝り、結果、クロス円が下落。
米株は、週間では上昇しているものの、為替市場ではリスク通貨のオセアニア通貨が下げ幅を拡大しており、強い調整の波が押し寄せている。
▽米ドルと円の日足チャート
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週、金融政策の発表を控える豪州。予定通り「来月中旬での国債買い入れの終了」を正式に決定する可能性が高い。オセアニアの一角を占める豪州だが、これまでどちらかというと弱めの経済指標が目立っていた。しかし、ここにきてCPI(消費者物価指数)や雇用関連指標に大きな改善がみられる。
金融政策は徐々引き締め方向に移行するだろう。しかし、豪ドル/米ドルは目先のサポートである0.7ドルを割れ、一段安の様相を呈す。
グローバルで株価調整が視野に入るなか、豪ドルやNZドルは、対ドル、対円で戻り売りだろう。ボラティリティ換算の予想レンジは、米ドル/円で114~116円、豪ドル/米ドルで0.685~0.705ドル、NZドル/米ドルで0.64~0.66ドルとみている。
▽豪ドルと米ドルの日足チャート
▽NZドルと米ドルの日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。