この記事は2022年2月15日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年2月15日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんに聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
小林芳彦 1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。 |
現在の為替相場の傾向や相場観
2022年2月11日(金)の米ドル/円の安値は115.02円で、2月14日(月)の安値が115.01円だった。一瞬でも115円を割って114円台に突入しないということは、115円にはオプションほか、かなり大きな買いがあるのだろう。
ウクライナ情勢に関しては、ロシアが実際に侵攻するのであればとっくにやっているだろう。準備が整った状態からかなり時間が経っているにもかかわらず、いまだ動いていないのは、血を流さずに緊張感をあおって「NATOと有利に交渉を進めたい」という意図なのだろう。
また、原油価格が80ドル台から95ドルまで高騰しており、ロシアは高値で原油を売ることができるため儲かっているわけだ。それはロシアが戦わずして、ある意味、目的を達成しているという見方ができる。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは114.2~117.1円。2月15日(火)は115.1~115.2円付近で買って、ストップは114.95円に置くが、昨日、一昨日の動きをみて「115円は割れない」と想定している。買い場探しで臨みたい。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。