この記事は2022年2月4日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年2月4日(金)の午前8時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんに聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一 青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。 |
現在の為替相場の傾向や相場観
2022年2月3日(木)のNY市場では、メタ・プラットフォームズの株価が急落。一時、27%安になり、時価総額にして米企業としては過去最大となる、2300億ドル余りが吹き飛んだ。呼応して米国株は大幅反落した。
上記に加え、ラガルドECB総裁が根強い「高インフレ」に懸念を表明したことを消化するなかで、ハイテク株が値を下げる流れに。日経平均は再び2万7,000円割れに下落。米国株、日本株の軟調な展開は変らずだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
リスクオフの環境下、これまで通りであればクロス円は下がるはずだが、2月3日(木)の主役はユーロ。タカ派に転じたECBにより、ユーロが主要通貨に対して全面高。ユーロ/円が急騰したため米国株は下落するが、クロス円は反発している。
ECBの発表がゲームチェンジになり、注目はユーロ/米ドル。このレジスタンスである1.15ドルを超えることができれば「上昇にはずみがつく」と想定している。ユーロ/米ドルの押し目買いで臨みたい。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。