この記事は2022年2月17日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


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(画像=PIXTA)

2022年2月17日(水)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年2月16日(水)、米国務長官やウクライナ大統領は、ウクライナ国境付近に展開中のロシア軍について「撤収は確認していない」と発言。

17日(木)の朝方には、複数の米政府高官が「ロシア軍撤収の主張は虚偽であり、逆に7000人の兵士を増強している」と指摘したことが伝わった。

15日(火)に報じられたロシア軍の一部撤収を否定する見解が相次いだが、いずれも市場の反応はそれほど大きなものにはならなかった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

16日(水)の欧米株は高安まちまちで、米ドル/円の値幅は40銭余りにとどまった。17日(木)朝方の米政府高官の指摘に対する米ドル/円の下げも10銭強。

これまでは、ウクライナ情勢を巡る報道に一喜一憂する展開が目立ったが、何が本当で何がうそかよくわからなくなった市場は「とりあえず様子見」というムードに傾きつつあるようだ。

こうした流れは17日(木)も続くと見られ、米ドル/円は116円に接近すれば上値が重くなる反面、115円に近付けば下値が堅くなる相場展開が継続しそうだ。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。