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日本証券業協会の調査によると、証券会社におけるNISA口座数は年々増加しており、類似したつみたてNISA(積立NISA)口座数も2021年末に過去最高となりました。これに伴い、つみたてNISA口座での買付額も5,769億円と過去最高で、2020年末と比較すると累計買付額は143.4%増加しています。これほどまでに人気となっているものの、つみたてNISAを利用して損しないのでしょうか?そこで今回は、つみたてNISAのメリットや注意点を解説し、投資を始める前に知っておくべきことについて紹介します。
つみたてNISAおすすめ 証券会社ランキング |
証券会社の特徴 | 買付手数料 | つみたてNISA 取扱銘柄数 |
最低積立金額 | 積み立て頻度 | 積立できるクレジットカードの特徴 | カード年会費 | クレカ積立の 還元率 |
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元本保証はされていないので損する可能性はある
つみたてNISAでは、運用によって利益が出ることもあれば、元本割れを起こし損することもあります。
そもそもつみたてNISAとは、2018年に少額かつ長期の積立投資を支援するために誕生した非課税制度です。つみたてNISAの投資によって生じた売却益や分配金にかかる税金がかかりません。
つみたてNISAは、1人1口座の開設ができ、新規投資額は毎年40万円です。非課税期間は最長で20年となっています。つみたてNISAで取り扱う金融商品は、金融庁が定める基準を満たした投資信託やETFです。投資信託やETFは、価格が変動する商品のため、元本保証はされていません。
20年保有して元本割れしたことはほぼない
「元本割れのリスクがあれば、投資する人は少ないのでは……」と思っている人もいるでしょう。しかし冒頭で紹介したように、つみたてNISAの口座開設数や買付額は過去最高になっています。どうしてこれほどまでに人気なのでしょうか?
実は、つみたてNISAを使って、「長期・積立・分散投資」の手法を取れば、元本割れのリスクを軽減することが可能なのです。これは金融庁作成の『つみたてNISA早わかりガイドブック』の「長期投資の効果について学ぼう!」にも記載されています。
ガイドブックでは、資産や地域を分散して積立投資を行い、保有期間5年と20年で比較した場合、保有期間5年では元本割れを起こした事例がありましたが、保有期間20年であれば元本割れ事例がありませんでした。
ただし、運用途中で売却したりやめたりすると長期投資の効果は得られにくくなるため、つみたてNISAを始めるのであれば、長期間続けられる金額で行うのが鉄則といえます。
また今回紹介した事例はあくまで例のため、実際には長期投資しても損する可能性もあることは忘れないようにしましょう。
出典:金融庁ウェブサイト
つみたてNISAのメリット!損する可能性が低い理由とは
つみたてNISAでは長期投資のメリットを享受できることがわかりましたが、その他にはどういったメリットがあるのでしょうか?損失を出す可能性が低い理由について探っていきましょう。
- 投資できる商品は全て投資信託
- リターンが期待できる商品が多い
- 信託報酬のコストも低い
- 買付手数料は無料
投資できる商品は全て投資信託
つみたてNISAで購入できる商品は、大きく括ると全て投資信託に分類されます。投資信託とは、投資家から集めた資金を運用のプロがさまざまな金融商品に投資して運用してくれるという商品です。運用成果が良ければ分配金が出たり価格が値上がりしたりします。
また、つみたてNISAでETFの購入も可能です。ETFとは、株式と同じように取引できる投資信託で、日経平均などの指数と連動するように作られた投資信託のことを指します。
投資信託であれば1つの商品の中でいくつもの銘柄に投資していることになるため、手軽に分散投資することが可能です。投資信託を用いず自分で分散投資を行おうとすると、国内株式や外国株式、国内債券や外国債券などを購入しなければなりません。
銘柄選びや運用途中での見直しなども考えると、費用も労力もかかってしまいます。投資信託であれば、すべて運用のプロに任せるだけなので投資家の負担は減少し、簡単に分散投資ができるようになるのです。
次に、なぜ分散投資をすれば損するリスクが低くなるのかを考えていきましょう。例えば、国内株式だけに投資している人と、国内株式と外国株式に投資している人がいたとします。
この場合、国内で大きな問題が発生したら国内株式の価格が大暴落する可能性があり、国内株式だけに投資している人は損失を抱える可能性があるでしょう。
しかし国内株式と外国株式に投資している人であれば、国内株式の評価が下がったとしても外国株式が上がっていれば国内株式での損失を小さくすることができるのです。
このように価格変動の方向性が違う金融商品をいくつも組み合わせておくことで、資産全体で見れば価格変動を抑え元本割れのリスクを小さくすることができます。
リターンが期待できる商品が多い
つみたてNISAの取扱商品では、リターンが期待できる商品が多いといわれています。実際のところどういった運用成果になっているのか、SBI証券での取扱商品を例に見ていきましょう。
SBI証券におけるつみたてNISAの商品は全179銘柄です。過去1年と過去3年のトータルリターンがプラスの銘柄数とマイナスの銘柄数を以下の表にまとめました。
プラス(10%以上) | マイナス | |
---|---|---|
過去1年 | 36銘柄 | 46銘柄 |
過去3年 | 45銘柄 | 2銘柄 |
このうちもっとも大きいマイナスは、過去1年の場合で-11.52%、過去3年の場合で-0.48%でした。1年の運用でもトータルリターンがプラスになる銘柄が全体の72.6%ほどあり、3年の運用だと約88.3%がプラスになります。
つみたてNISA対象商品はリターンが出やすく、長期投資することで、トータルリターンがマイナスになる可能性がさらに低くなるといえるでしょう。
信託報酬のコストも低い
投資信託の運用は運用のプロに任せるため、投資信託の管理や運用の経費が必要です。これを信託報酬と呼び、信託財産から毎日引かれます。一般的な投資信託では、年0.5%~2.0%ほどの信託報酬がかかりますが、つみたてNISAでは信託報酬が低いことが特徴です。
先ほどと同じように、SBI証券のつみたてNISA対象商品全179銘柄の信託報酬を確認してみましょう。
年1.0%以上 | 年1.0%未満 | |
---|---|---|
商品数 | 11銘柄 | 168銘柄 |
もっとも高い信託報酬で年1.65%、もっとも低い信託報酬は0.0938%ほどでした。全体の9割以上が信託報酬1.0%未満のため、つみたてNISAでは、運用コストを抑えて長期投資することができるといえます。
買付手数料は無料
つみたてNISA対象銘柄は、金融庁が指定した要件をすべて満たした商品でなければなりません。その要件にも明記されている通り、つみたてNISA対象銘柄になるためには、販売手数料が0円である必要があります。販売手数料が0円であることを「ノーロード」と呼ぶこともあるため、ぜひ覚えておきましょう。
一般的な投資信託だと買付時に、3.3%や2.2%などの買付手数料が必要な商品があります。この場合、購入するたびに手数料を負担しなければならないため、毎回手数料分損することになります。
つみたてNISA対象商品のように買付手数料無料であれば、毎月購入しても手数料がかからないため、手数料負けしづらい点がメリットになるでしょう。
どうしても損したくないならローリスク商品を
つみたてNISAの商品は、長期投資することで比較的損失が出にくい設計になっています。しかし、投資先によっては、つみたてNISAの商品内で高リスクの商品に分類されるものもあります。
「どうしても損したくない」と思うのならば、できるだけローリスクの商品を選ぶと良いでしょう。ローリスクの代名詞として債券がよく挙がりますが、債券だけで運用しているつみたてNISAの商品はありません。
そのため、つみたてNISAの商品の中でローリスクのものを選ぼうと思えば、国内外の株式や債券などバランス良く組み入れて運用しているバランス型の商品を選びましょう。
また1種類のバランス型の投資信託に投資するのではなく、値動きや投資対象が異なる2種類以上のバランス型の投資信託に投資する方が、リスク分散ができるのでおすすめです。
損しないために知っておくべきつみたてNISAの注意点
投資初心者にもやさしく、メリットが多いつみたてNISAですが、良いことばかりではありません。「これを知っていればつみたてNISAはしなかったのに……」とならないために、事前に知っておきたいつみたてNISAの注意点について見ていきましょう。
- 投資できる商品は限定されている
- 一般NISAはできなくなる
- 非課税でメリットがあるのは利益が出たときだけ
投資できる商品は限定されている
先ほども紹介したように、つみたてNISA対象銘柄になるためには、金融庁が指定した要件をすべて満たさなければなりません。つまり、投資できる商品が限定されているのです。
ただし逆を言えば、金融庁が認めた金融商品に投資でき、種類は投資信託のみとなっているため、意図せず分散投資でき投資へのリスクを軽減できるといえるでしょう。
一般NISAはできなくなる
NISAには一般NISAとつみたてNISAがあります。一般NISAは年間非課税枠が120万円で、株式やETF、投資信託などに投資可能です。現在、NISA口座を利用する際には、一般NISAかつみたてNISAかのどちらかを選択しなければなりません。
ただし、1年に1回のみ一般NISAとつみたてNISAの切り替えができます。原則として、変更する年の前年10月から12月中に金融機関での手続きが必要です。
2024年より新しいNISAが始まる予定です。新しいNISAでは、2階建てになっており、1階部分で上限20万円のつみたてNISA、2階部分で102万円の投資ができるようになります。2024年以降にNISAを始めようと思っている人は注意しましょう。
非課税でメリットがあるのは利益が出たときだけ
つみたてNISA口座では、利益や分配金に対する税金は非課税になりますが、損した際には何もメリットがありません。課税口座であれば、他の金融資産の運用で得た利益と損失を相殺したり、損失を次の年に繰り越したりできます。
しかしNISA口座での取引は、他の課税口座での取引と切り離して考えなければならないため、損益通算や繰越控除に利用できません。
つみたてNISA(積立NISA)を活用して資産運用を始めよう
つみたてNISAの「長期」「積立」「分散投資」の手法を取れば、一般的な投資と比べて、リスクをできるだけ抑え、資産を増やせる可能性があります。
つみたてNISA取扱商品は金融機関によって違うため、投資したい商品を見つけてから金融機関を選んでも良いですし、自分が利用しやすい金融機関からお気に入りの商品を見つける手法でも良いでしょう。
メリットとデメリットの両方を正しく理解して、自分にあった資産運用を始めましょう。