この記事は2022年6月7日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年6月7日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年5月後半の米ドル/円の動きに、完全に騙されたという感じだ。米国の景気後退や長期金利低下で、利上げに関してペースや幅が縮小するかもしれないと思い、全体的に売り優勢となった。

そして126円台をガンガン売ったものの、結果的に潰れず、2022年5月25日(水)につけた126.36円付近の安値を境に、その後、米雇用統計に向けて上昇し始めた。

そのため、これはもう下がらないと見切りをつけた人たちが多く、損切りでより上昇した訳だ。しかしマーケットでは132円付近で止まるという見方が強かった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

2022年6月5日(日)に設定した米ドル/円予想レンジは128.50~132.00円。しかしその水準から既にもうだいぶ外れてしまい、現在米国の長期金利も急騰しているため、130.00~135.15円に変更したい。予想高値は2002年1月の高値のレベル。

2022年6月7日(火)、132円台に乗せて以降、132.30円付近から、明らかに大口の損切りが入った模様。機関投資家かファンドなどだろう。

戦略的には、レベル感でショートを振りたくなる気持ちもわからなくはないが、ここはじっくり、131円台の買い場を待ちたいと思っている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。