この記事は2022年8月23日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年8月23日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
マーケットはドル高・円安の展開から、見ての通り、ドル全面高の様相となっている。
背景には欧州のエネルギー問題もあるが、2022年8月25日(木)~27日(土)のジャクソンホールで、前年2021年にパウエルFRB議長が「インフレに対応する必要はない」といったハト派的発言をしたこともあり、今回は、なぜインフレが起こったのか、そしてどう対処すべきかを分析した講演内容になると見ている。
もし2年連続でハト派的なことを言って、インフレが抑えられなかったら問題なので、おそらくタカ派的な内容にならざるを得ないだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
現在、ジャクソンホールでの発言内容が見越されていることから、ドル高が進んでいる訳だが、それは逆にジャクソンホールでのタカ派的な発言が織り込まれているともいえる。そのため、講演が終わったらセルザファクト的に利食いが入り、ドル安になる可能性がある。
ここからジャクソンホールに向けてはドル高が続くと思うが、ジャクソンホール後の利食い売りも視野に入ってきているため、現在のドルロングは適当なところで利益確定し、戻ったところでまた新たなドルロングを仕込むのが得策ではないだろうか。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。