この記事は2022年8月22日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=takasu/stock.adobe.com)

2022年8月22日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が大幅下落となりドルが全面高で引けている。

円は下落幅では中位(-2.53%)だが、米ドル/円の基調は強く、週間の値幅も4円67銭まで拡大している。相次ぐ地区連銀総裁からの2023年の利下げけん制やインフレ鎮圧のための金融引き締め継続発言が背景だ。

2022年8月19日(金)に発表された日本のCPI(消費者物価指数)は、しっかり+2%に乗せてきたが、依然、日米の金融政策の方向性の違いという要因も当面揺らぎそうもない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米国では、2022年8月25日(木)~27日(土)の日程で、カンザスシティ連銀主催のジャクソンホール経済シンポジウムが開催される。主要中銀の関係者や著名経済学者らが一堂に会し、経済や金融政策に関して意見交換して情報発信する。

この会合のなかで、パウエルFRB議長の講演が2022年8月26日(金)の日本時間午後11時から予定されている。この会合は金融政策を決定する場ではないが、歴史を振り返れば「この先の政策を示唆する場」として機能してきた。何を語るか注目だが、為替の戦略としては先週からの流れを受け、ドルの押し目買い継続だろう。

週間レンジでは、米ドル/円で135.00~139.50円、ユーロ/米ドルで0.9900~1.0180ドル、ユーロ/円で135.50~140.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。