この記事は2022年8月26日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年8月26日(金)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
2022年8月26日(金)、日本時間夜のジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長発言は、ややタカ派に傾くだろうというのがコンセンサス。
こうしたコンセンサスはWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)のニック・ティミラオス記者の最近の記事で、パウエル氏が「過剰なインフレを許容すると中央銀行にとってより大きな制度の失敗を意味するので、彼は利上げを少なくするより、多すぎる側に回る可能性が高い」とコメントしたことが影響していると想定している。
現在の為替相場の戦略やスタンス
日経新聞が2022年8月26日(金)朝、「欧州からマネー退避」という報道をしていた。
ウクライナ侵攻から半年がたち、投資マネーが資源高に苦しむ欧州から退避している。通貨ユーロは約20年ぶりの安値をつけ、株式の時価総額は主要地域で最も減少し3.6兆ドル(約490兆円)が消失した。屋台骨のドイツが打撃を受け、南欧では金利急騰などによる財政悪化リスクも強まる。欧州連合(EU)として対ロシアの結束を保ちながら経済の安定を維持できるかが焦点となる。
(出所=日経新聞)
8月ドイツの景況感も2年2カ月ぶりに低水準。欧州の天然ガス価格も一時300ユーロ超えている。欧州から良いニュースはなく、ユーロ/米ドル、ユーロ/スイスフラン、ユーロ/円の戻り売り継続で臨みたい。
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。