この記事は2022年8月23日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年8月23日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は、FRBの要人発言で揺り戻しという展開をイメージとしている。2022年9月の米利上げ幅に関して、0.50%か0.75%かというのが焦点。

元々0.50%派が多かったのだが、現在は0.75%が市場のコンセンサスとなっている。米債の利回りが上がってきているため、流れとしてはドル買いだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円予想レンジは134.50~138.85円。レベル的には139円台をいきなり狙いに行く動きではないと思うが、方向的には138円台後半を狙いに行くような形で、行きつ戻りつのじり高を想定。米ドル/円の途中の反落に注意しつつ、ユーロ/米ドルの動きも注意しなければならない。

ユーロ/米ドルは、0.9800ドル辺りまでの下落を想定している。少し前に話していたのは、パリティ(1.0000ドル)は一昨日21日(日)の段階では割れていなかったものの、2022年7月に一度割れているので、インターバンクの世界ではパリティのことはもう誰も意識しておらず、それよりも前回の安値である0.9952ドルがターゲットのため、そのレベルを割ったほうがインパクトは大きいということ。

すると2022年8月22日(月)すでに割ったが、ここからさらに0.9900ドルが割れれば0.9800ドルまで行くと考えている。ユーロ/米ドルの下落が強すぎるとユーロ/円を引っ張ってしまうので、米ドル/円の上昇と相殺される可能性がある。

そのため、米ドル/円、クロス円ともにあまり高いところを買いたくない。よってスタンスとしては押し目買い。2022年8月23日(火)は136.80~136.90円ゾーンを買って、137円ミドル超えで利食いたいと考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。