現状と今後の方向性

既存のJ-REIT運用資産に占めるヘルスケア施設の割合は少なく、ヒューリックリート投資法人の14%が最多である。他に数施設が0.5%前後であり、残りのJ-REITはヘルスケア施設を含んでいない状況だ。ヒューリックリート投資法人のポートフォリオを見ると、『アリア松原』や『トラストガーデン用賀の杜』などの有料老人ホームが組み入れられている。
また、今後控えるヘルスケアREITの普及にともない多くの企業が市場に参入しようとしている。
三井住友銀行は、2015年3月にヘルスケアREITを上場させる方針で、当初の資産規模は200億円を予定している。また、ケネディクス、長谷工コーポレーション、三菱UFJ信託銀行、LIXILグループ、損害保険ジャパン、新生銀行は、ヘルスケアREITの運用を目的とした資産運用会社「ジャパン・シニアリビング・パートナーズ」を設立した。ヘルスケアREITにますます注目が集まることは間違いなく、今後の動向にも注目が集まる。

(ZUU online)