証券サービスや資産運用サービスを利用すると、場合によってはプレゼントなどの特典を受け取れる。特典の内容次第では大きな利益につながるので、各社が提供しているプレゼントはしっかりと確認しておきたいところだ。

今回は、具体的にどのようなプレゼントが贈られているのかに加えて、付与条件などの注意点についても解説する。

「資産運用×プレゼント」を狙えばメリットが2倍

資産を増やしながらプレゼントも貰える運用方法とは ?
(画像=beeboys / stock.adobe.com)

金融商品を取り扱う証券会社や金融機関の中には、顧客にプレゼントを贈呈しているところが多く見受けられる。基本的には以下のような条件が設けられており、条件を満たした顧客には「キャンペーン適用」や「ギフト進呈」といった形でプレゼントが贈られている。

・取引口座の開設
・合計取引金額○○円以上
・キャンペーン対象商品の購入 など

資産運用を始めるにあたって実用的なプレゼントを受け取れれば、「資産運用×プレゼント」によってメリット (利益) が2倍になる可能性もある。つまり、内容によってはプレゼントも大きな利益になるので、各社のサービスはしっかりと確認しておきたい。

どんなプレゼントが多い ? 内容を比較することがポイント

国内の証券会社や金融機関は、プレゼントとしてどのような特典を贈っているのだろうか。プレゼントの内容はサービスごとに異なるが、以下ではよく見られるものをピックアップしてまとめた。

○資産運用でよく見られるプレゼントの例

・手数料の無料サービス
・有料サービスへの申し込み権利
・キャッシュバックや現金
・ギフトカードやポイント
・全国各地の特産品や名産品 など

いずれも魅力のあるプレゼントに見えるが、すべての顧客にとって有益なものとは限らない。例えば、有料サービスへの申し込み権利が付与されたとしても、そのサービスを利用する頻度が低ければ大きなメリットにはつながらないだろう。

したがって、プレゼントを狙って資産運用を始めるのであれば、各社の内容を細かく比較することが重要だ。「実用的かどうか ? 」や「金銭的にどれくらいの価値があるか ? 」などを意識しながら、特にメリットが大きいものを選んでいこう。

預かり資産や評価額によって優遇を受けられるキャンペーンも

各社が提供するプレゼントには、預かり資産や評価額によって優遇サービスを受けられるものも存在する。具体例としては、「預かり資産○○円以上で手数料無料」「資産評価額○○円以上でローンの金利優遇」などのキャンペーンが挙げられる。

このタイプのプレゼントのメリットは、ただ資産を運用するだけで付与条件を満たせる点だ。特定商品の購入やサービスの利用、口座連携などが必要になるケースと比べて手間がかからない。投資とプレゼント付与を両立できるので、普段の資産運用が疎かになるリスクもないだろう。

特に元本が保証されている金融商品 (定期預金など) は、このタイプのプレゼントとの相性が良い。条件を満たすために多額の資金が必要になっても、元本が保証されていれば損失を被る可能性がほぼないので、大きなストレスや不安を感じることなく資金を投入できる。

あくまでメインは資産運用 ! プレゼントを選ぶときの注意点

前述のようなプレゼントは魅力的だが、メインはあくまで資産運用であることを忘れてはいけない。本来の目的を見失うと、投資に失敗してしまうリスクも高まるので、プレゼントだけに着目することは控えるべきだ。

また、狙い目となるプレゼントを選ぶ際には、以下の点にも注意しておく必要がある。

最低預入金額が予算内であることを確認する

付与条件として最低預入金額が設定されている場合は、その金額が予算内であることをしっかりと確認したい。予算を超えた資産運用はリスクが高く、場合によっては日常生活にまで悪影響が及ぶためだ。

本来、資産運用は余剰資金で行うべきものであり、生活費にまで手を出すと取引の度に大きなストレスを感じてしまう。また、複数の投資を行っている場合は、ほかの投資に回せる資金も確保しておく必要がある。

最低預入金額が高額なケースもあるので、予算との兼ね合いはしっかりと意識しておこう。

手間がかかり過ぎるプレゼントは避ける

付与条件を満たす際にあまりにも手間がかかるプレゼントは、基本的に避けることを検討したい。いくら魅力的なプレゼントであっても、労力に見合っていなければメリットは得られないためだ。

したがって、各社のプレゼントやキャンペーンを確認する際には、付与条件も細かくチェックしておく必要がある。ケースによっては、ひとつのプレゼントに複数の条件が設けられていることもあるので、その点にも注意しながら情報収集を進めていこう。

投資と特典を両立できるようなプレゼントを選ぼう

株式投資や投資信託など、今ではさまざまな金融商品がプレゼントの対象になっている。ただし、それほど実用的ではないものや、付与条件が厳しいものなども存在するため、「プレゼント」と聞いただけで安易に飛びつくことは避けておきたい。

可能であれば前述で紹介した定期預金のように、投資と特典を両立できるタイプのプレゼントを選ぶようにしよう。

(提供:大和ネクスト銀行


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