この記事は2022年11月8日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年11月8日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週のイメージとしては、のらりくらりなFRBの態度。次の利上げが75bpだと思わせるような強気の発言をしたり、利上げの幅は狭くなるかもしれないといって50bpだと思わせたり、最終的な着地点は現在より高いかもしれないといってドル買いに持っていかせたりと、マーケットをコメント一つで振らせている状況だ。

FRBは思惑を絞らせないようにしたいようで、最終的にどちらにも行けるスタンスを取りたいようだ。FRBは、Fedウォッチャーの第一人者であるWSJのニックティミラオス記者にも、リークして記事を書かせていると思っている。FRBにとってニック氏はおそらく、最も使い勝手のいいFedウォッチャーなのだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは145.00~150.00円。150円ちょうど付近では介入警戒感がありつつも、最近は極端な変動がない限り、介入は入らないということをマーケットも学習してきた。そのため、レベルでの警戒感よりも変動が激しいときのほうが介入警戒感は高まる傾向。

レンジ幅の上下はほぼ、145.00~150.00円と多くの人が考えているものの、そのレンジ内でFRBに振り回されており、非常に難しい相場となっている。そんな中、戦略としてはやはり、買いから入りたい。

具体的には145円台後半~146円台前半で押し目を買って、147円台後半から148円台前半で利食い。またそれより上にいった場合、148円台後半~149円付近は売り場探しでよさそうだろう。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。