この記事は2022年11月7日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Who is Danny/stock.adobe.com)

2022年11月7(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

主要通貨の対ドル相場だが、この3週間ほど一部通貨では年初からのドル高の修正が進む。

円の上昇率は週間では+0.58%にとどまったが、十字線をきざみながら3週連続上昇と米ドル/円の上値は切り下がる。

ここまでの政府・日銀の円買い介入の総額は約9.1兆円。今年見込まれる日本の貿易赤字が約20兆円とすると、半分弱の円売りは吸収、一定程度円売りを食い止めたことにはなる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週の重要イベントであるFOMCや米雇用統計を通過しても、米ドル/円の戻りは鈍い。すでに今年は瞬間風速で年初来安値より38円48銭も上昇しており、確かに一服感は否めない。

今週は10日(木)に米国では10月のCPIの発表を控えるが、インフレは長期化、下がりにくさは半ば既成事実化する。決め打ちは危険だが、ここからは市場予想を下回るネガティブサプライズが要注意とみる。

先週は、米雇用統計の後に、FF(フェデラルファンド)金利が来年6月に5.26%まで上昇することを一時織り込んだ。余程CPIが上振れない限りここを超えるのは厳しいだろう。全般ドルは押し目買いから徐々に戻り売りに移行するとみる。

週間レンジでは、米ドル/円で145.50~149.00円、ユーロ/米ドルで0.9750~1.0100ドル、ユーロ/円で144.50~147.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。