この記事は2022年11月2日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年11月2日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

明日3日(木)日本時間未明に発表されるFOMC待ちのマーケット。Fedウォッチャーとして知られるニック・ティミラオス氏が「12月のFOMCで利上げ幅を鈍化させるかを11月FOMCで議論する」と発言したことを背景に、ドルは軟化していた。

しかし、足もとのニック氏は「米経済は強いので最終的なターミナルレートはもっと高くなるかもしれない」とのタカ派コメントも出している。タカハトの判断が難しいため、FOMCに向けてはポジションリスクを落としていきたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今回のFOMCでパウエルFRB議長が7月FOMCから言い続けている「ある時点で利上げペースを緩めることが適切」ということについて、議論が交わされた旨の発言が出てくれば、2022年を通して続いてきたドル高の流れが変わってくるかもしれない。

マーケットもこのハト派シナリオを期待しており、ハト派発言に対しては都合よく解釈するだろう。しかし、一番新しいニック発言を正とするならは12月も75bp利上げとして、断固インフレと戦う姿勢を示すシナリオもある。また、結局は「データ次第」として12月の金利に対して方向感を示さないかもしれない。

そうなると明後日4日(金)の米雇用統計、来週8日(火)の米中間選挙と重要イベントが立て続けに予定されているだけに長いヒゲをつけて終わる可能性もある。結果を待つしかないのだが、いずれにせよ大きな値動きになることは変わりなく、どちらにでも動けるように準備だけはしておきたい。

明日3日(木)は文化の日で日本は祝日だが、FOMCで動いた後の第二波を取りに行けるかもしれないので東京時間にもチャンスを待ちたい。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。