ハイリターンが期待できることで人気の「新興国投資」。中でも近年インドは高い経済成長率を誇っており、近い将来人口が中国を上回り世界最多になると見込まれているため、投資家の注目を浴びている。そんなインドに関する基礎知識や、今後の投資に役立つ情報を解説する。

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インドの株式相場は右肩上がり

新興国投資はインドが有望!? その魅力をウェビナーで学ぼう!
(画像=ElenaErmakova/stock.adobe.com)

まずはインド株式市場の状況を見ていこう。インドの代表的な株価指数に「SENSEX指数」がある。SENSEX指数はムンバイにあるボンベイ証券取引所に上場する銘柄のうち、主要30銘柄で構成される時価総額加重平均指数だ。

SENSEX指数の過去10年の変動を振り返ると、全体的に大きく右肩上がりになっており、指数は約3倍超に伸びている。これは、米国のS&P500指数にも負けない好パフォーマンスだ。

なぜインド投資が注目を浴びているのか?

好調に推移しているインド株だが、中長期的にはさらなる株高が期待できるとして投資家の注目を浴びている。その背景について、インドの経済や人口など4つのトピックスをもとに紐解いていこう。

GDP成長率の推移と高い成長期待

1991年の経済危機をきっかけとした経済改革により、インドの国内総生産(GDP)成長率は経済成長に伴って堅調に推移している。経済危機や新型コロナウイルスなどの影響で失速する場面もあったが、2021年のGDP成長率は8.9%と高い伸び率を示した。

来年にかけても高い成長率を維持することが見込まれている。アジア開発銀行(ADB)が9月に発表した経済見通しでは、インドのGDPは2022年が7.0%、2023年が7.2%になると予測されている。中国や米国、日本だけでなく、他の新興国と比べても際立って高い成長率が見込まれている。

<世界のGDP成長率予測>

国名2022年見通し2023年見通し
インド7.0%7.2%
中国3.3%4.5%
米国1.6%1.0%
日本1.4%1.6%
出所:アジア開発銀行

経済成長はさらに加速する見通しだ。インドの名目GDP は2021年時点で3兆1,734億ドル(約441兆円)と世界6位につけている。このままいけば2030年までに日本などを抜き、世界3位の経済大国になるとの見方が強い。

現在世界第2位の人口は世界1位へ

インドの人口は13億9,341万人で、現在は世界2位だ。国連が今年発表した推計によると、インドの人口は2023年に世界最多の中国を抜き、トップに躍り出るという。

人口はさらに増加し、2050年には16億6,800万人となる見通しだ。2022年以降は前年比で減少に転じる中国が13億1,700万人となり、インドがこれを大きく引き離すと見られている。

人口増加は内需の拡大にも大きく寄与する。生産年齢人口が増加する人口ボーナス期において消費支出が拡大し、継続的な経済成長や株高にも期待できるサイクルが形成されている。

モディノミクスにおける経済改革の進展

2014年5月に発足したモディ政権が掲げる経済政策「モディノミクス」。インドの製造業の発展や活性化を目指す「メイク・イン・インディア」では海外からの投資を呼び込み、雇用を創出し、輸出を拡大することを目指している。

また「デジタル・インディア」政策ではITサービスを強化し、国民生活のデジタル化の促進を図るなど、国内のビジネス環境や生活の質向上に向けた経済改革を進めている。

教育改革に対する期待感も十分

インドでは教育改革も進展している。2020年には、農村部と都市部での初等・中等教育から高等教育、職業訓練までの包括的な枠組みとなる「国家教育政策」が34年ぶりに改訂された。

初等・中等学校に通う児童・生徒は約2億5,000万人いるものの、高等学校への進学率は約25%と低い。教育政策では、2035年までにこれを50%に引き上げる。教育の全面的な改善で質の高い教育機会を提供し、経済の底上げにもつなげたい考えだ。

中長期的にインド株は上昇基調が続く見通し

間もなく世界最多の人口となるインドでは今後も人口ボーナス期が続き、生産年齢人口も豊富なことから高い経済成長が続くことが予想される。経済政策によって経済成長が拡大し、若年層の教育の質や機会が改善されることで、製造業やITを中心とした産業のさらなる活性化や雇用創出も見込める。

市場規模だけでなく、こうしたポテンシャルの高さもインドの強みだ。今後も景気拡大が継続すると見込まれているため、インド株も上昇基調が続くだろう。

■東洋証券:ウェビナー詳細
●タイトル
そろそろインド、凄インド! ~ 「パインブリッジ厳選インド株式ファンド」の魅力 ~
●内容
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●講師
村田 知聡(パインブリッジ・インベストメンツ株式会社 投信営業部長)
●開催日
2022年12月15日(木)
●開催時間
18:00~18:30
●開催方法
オンライン:ZOOMを使用します

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