この記事は2022年12月13日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=SakosshuTaro/stock.adobe.com)

2022年12月13日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週はビッグイベントが続く。CPIのほか、FOMC、BOE、ECBなど各国の政策金利発表を控えている。現在は待ち状況で、相場はこれらの結果次第という面が大きい。

しかしながら全体を考えると米ドル/円は直近高値の151.95円付近から20円弱下落し、ビッグイベントを前に米ドル/円が堅調ということは、マーケットはショートになっている感じがする。おそらくロングの投げが出ているのだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円はファンダメンタル的には円安方向。ポジションの調整だけが問題だったが、調整されたとなれば、時間の経過とともに再び円安に向かうと考えている。

米経済のリセッション懸念で円高になると過度におびえている人がいる。しかし、日本は防衛費増額のために増税すらできないの状況。最終的には国債増発で賄うことになるとは思うが、こうした財政を永遠に続けようとしている国の通貨が上昇するはずがない。

相場は重要イベントで乱高下するとは思うが、こうした日本の財政状況を考えても、いずれ円安になることは間違いなさそうだ。

▽米ドル/円 の月足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。