この記事は2022年12月12日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年12月12日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドル相場は、今週に控える年内最後の重要イベントを前に調整色の強い展開が続く。

米ドル/円は、週間レンジでは3円71銭と主要通貨のなかでは比較的大きな動きとなったが、5営業日全て1日の引けが136円台と、上下に行って来いを繰り返した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は年内最後のビッグイベントが重なる週、多くの主要中銀の金融政策の発表が集中するが、注目は日本時間15日(木)未明に結果が判明するFOMCだろう。

FF(フェデラルファンド)金利の50bpの利上げで着地しそうな勢いだが、注目は3カ月に1度公開されるこの先の経済見通しとドットチャートだ。利上げ幅を縮小しながら見通しを上方修正するなど、強弱のバランスを均衡させてくる可能性がある。

ただ、明日13日(火)に発表される米11月のCPIの結果が再び市場のかく乱要因となる可能性がある。8月以降、直近4回の結果を振り返ると、上振れが2回、下振れが2回と結果は完全に二分する。前回は下振れたことで、米ドル/円は6円を超える急落となった。

決め打ちは極めて危険で、結果を見極めてから行動に移したい。今週は、米ドル/円で133.50~140.00円、ユーロ/米ドルで1.0300~1.0700ドル、ユーロ/円で141.50~146.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。