この記事は2022年12月7日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=peshkova/stock.adobe.com)

2022年12月7日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1日(木)日本時間未明にパウエルFRB議長から利上げペースの減速が示されたことで、米ドル/円は139円台から一時133円台まで安値を更新した。

しかし、ウォール・ストリート・ジャーナルの記者でFEDウォッチャーとして知られるニック・ティミラオス氏が「政策金利が5%を超えてくる」との観測記事が出たほか、今週発表されたISM非製造業景況指数など足元で好調な米指標を背景に137円台まで反発するなど方向感はつかめない。

ボラタイルな上、世界中が注目している13日(火)のCPIや15日(木)日本時間未明のFOMCを来週に控えて少し難しい局面だ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円については、先週の下落でかなりのロングが切らされたと思われ、ポジションは比較的軽くなっている。値動きも軽めで先月のパウエル発言前の138~139円をタッチするかもしれないが、戻り売り圧力も根強そうなため、深追いは避けたい。

米指標では明後日9日(金)のPPIや、ミシガン大学消費者態度指数あたりは最近とても感度がいいのでチェックしておきたい。ただ、トレンドを出せる指標ではないのでAI主導で大きく動いたところは反発のイメージでもいいだろう。

どちらにせよポジションは大きく傾けず、来週のCPI、FOMCと立て続くビックイベントに照準を合わせたい。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。