ETFの中には「レバレッジ指数ETF」や「ダブルインバース指数ETF」と呼ばれるタイプがあり、これらはシニア世代にはまったく向きません。

「レバレッジ型ETF」とは「ブル型ETF」とも呼ばれ、日経平均株価やTOPIXなど対象となる指数の2倍の値動きをするように設計されているものです。

60歳を過ぎたらやってはいけない資産運用
(画像=60歳を過ぎたらやってはいけない資産運用)

「インバース型ETF」は「ベア型ETF」とも呼ばれ、日経平均株価やTOPIXなどの指数に負の倍率をかけて算出されたインバース型指標に連動するよう設計されているものです。

日経平均に連動する「レバレッジ指数ETF」の場合、日経平均が10%上がれば概ね20%の値上がり益が得られます。また、同じくマイナス2倍の「ダブルインバース指数ETF」の場合、日経平均が10%下がれば概ね20%の値上がり益が得られます。

こう聞くと、日経平均が大きく下がってそろそろ底かと思われるとき、あるいは急速に値上がりしてそろそろ天井かと思われるときなど、いわゆる〝逆張り〞でうまく利用できれば高いリターンが得られると思いがちです。

しかし、そもそも短期的な株価の値動きを予想するのは困難です。半年、1年と予想を当て続けるのはプロでも不可能ですし、それは投資というより投機です。

それ以外にも「レバレッジ型商品」についてはさまざまな誤解があります。