勘違い(1)
レバレッジ対象の価格から倍の値動きをする

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これは意外と多い勘違いで、日経平均株価を対象としたレバレッジ指数ETF、例えば日経平均レバレッジ・インデックス(日経レバレッジ指数)の場合、1か月後に日経平均株価が5%上昇すれば、利益が倍の10%に上がると単純に考えてしまう人が多くいます。

基本的にレバレッジ投資は、対象指数の「日々」の値動き(騰落率)の倍の値動きで計算されています。つまり、日経平均の1日ごとの騰落率から計算されているため、複数日では2倍の騰落率とはなりません。

このため、投資期間が長くなればなるほど、対象指数とは異なる値動きになっていきます。図表を見るとイメージしやすいと思います。

「1倍終値」は日経平均株価指数と同じ値動き、「2倍終値」は日経平均のレバレッジ2倍の値動き、「4倍終値」は日経平均のレバレッジ4倍の値動きです。

日経平均の1日ごとの騰落率に対する値動きのため、値上がりが続く場面では元本が複利効果で増えていくためレバレッジ型は大きく上昇しますが、下落が続く場面ではレバレッジ型は元本が減り続けるため、イメージより下落幅が大きくなります。しかも、相場が反転してもなかなか価格が戻らないのです。

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