この記事は2022年12月20日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=sharaku1216/stock.adobe.com)

2022年12月20日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

日銀が驚くべき金融政策の変更を発表した。

黒田日銀総裁の会見はこの後、本日20日(火)の15時半頃から予定されているが、今回はYCC(イールドカーブコントロール)の変動幅を拡大しただけで中心レートが0(ゼロ)のままなので、会見ではこれは金融引き締めではないと、総裁が開き直る可能性がある。

しかしながら事実上は金融引き締め方向に反応するので、会見で米ドル/円が134円台などに戻るときがあれば、そこは売り場になるかと思っている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今回、日銀の金融政策決定会合でこれほどの大きな政策変更があった以上、米ドル/円は当面、下値模索にならざるを得ないだろう。

ターゲットとしては、ペロシ米下院議長が訪台した際の130円で、これが割れたら125円方向を目指すと見ている。

そのレベルまで円が上がれば、日本の金利は拡大したとしても25bp程度となり、他国のように金利が何%もどんどん上がっていくわけではないので、そこに再度注目が向けば米ドル/円はリバウンドすることになりそうだ。

しかしながら、目先はサプライズショックもあるため、円高方向の模索となるだろう。

▽米ドル/円 の60分足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。