この記事は2022年12月19日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=MP_P/stock.adobe.com)

2022年12月19日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、重要イベントを通過したにもかかわらず、大きな方向感はない。

米ドル/円の週間レンジは3円64銭、その動きは上下にいって来いで週足ではほぼ同水準で引け、十字線で引け方向感には乏しい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は日銀金融政策決定会合が本日19日(月)~明日20日(火)に開催予定、ただ、政策変更等は予想されていない。23日(金)には日本の11月のCPIの発表があるが、変動の激しい生鮮食品を除いたコアの部分では前年比で10月の+3.6%から一段と上昇する+3.8%が予想されている。

今年世界で進んだ物価上昇は日本にも波及、日銀の物価目標である2.0%を上回る。この予想値を大きく上回ってくると、日銀へ政策修正への期待から円買いで反応する可能性あり注意が必要だ。

先週末に複数のメディアが「政府・日銀の2.0%の物価目標に修正論」と報じ、週明けのウェリントン市場では米ドル/円はギャップダウンで寄付き、午前6時半現在、136円割れの水準で推移する。この動きに追随するかは微妙だが、秋口までの易しいマーケットは終わっている。

市場は方向感を失っており、ここからは慎重に対処したい。今週は、米ドル/円で133.50~138.00円、ユーロ/米ドルで1.0450~1.0700ドル、ユーロ/円で142.00~146.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。