求められる新たなスキル
先程も述べたが、単純作業はロボットの影響を受けやすく、日本を問わず現代の大きなトレンドは、サービス業の自動化である。例えば、スーパーのレジや飲食店の支払いを思い出してほしい。イオンなどの大きなモールには、セルフレジが導入されておりこの流れは他スーパーにも向かってきている。また、飲食手も自動発券機などを導入しており自動化になっている。この傾向が続くことで、サービス業に携わる人は新しいスキルが求められ、単純労働者にとっては深刻な影響をもたらす。
もちろん、産業用ロボットが我々にマイナスだけをもたらすわけではない。アメリカのアンケート会社が2025年にロボットやAIが人々の仕事を奪っているか、あるいは生み出しているかに関して、有識者を対象に行った調査によると52%が生み出していると答えた。内容としては、「新しいテクノロジーは、いつも特定の職業を奪ってきたが、総合的には新たな職業を生み出してきた」、「こうした変化の中で、われわれはいつも人間の特性を利用したまったく新しい仕事を発明してきた」といったようなものだった。
メディア心理研究センターのパメラ・ラトリッジ氏は、「思考力・想像力・問題解決力など機械にはできない多くのことがあります。ロボットが進化すれば、人間は『人間にしかできない分野』によりエネルギーを割くことになるでしょう」と述べている。ロボット普及はこれから確実に我々の生活に浸透してくる。そのため、人間がロボットとの労働戦争に勝つためにはロボットができないような付加価値を付けることが重要になってくるだろう。(ZUU online編集部)
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