この記事は2023年3月14日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年3月14日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
米国でシリコンバレーバンクとシグネチャー・バンクの経営破綻が発表され、猛烈に金利が低下し、ドルが連れて下落した。
株価のほうは金融システム不安という意味では売り材料なのだが、金利低下そのものはIT系企業にとってはサポート要因となる。しばらくは金融システムの混乱が続き、おそらく次のFOMCでは政策変更無しとなるだろう。
そのシナリオに沿って立つと、米金利の上昇が事実上ストップしたことになるので、米ドル/円はしばらく頭が重い展開となり、意外にも株価はサポートされることになるだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日14日(火)はCPIの発表を控えている。米金融システム不安という材料が出てきてしまったので、あまり大きなインパクトはないと思われる。
とはいえこれまで指標のたびに大きく動いてきたので、市場予想よりもいい数字であればドルが上昇し、それはドル売りのチャンスとなるだろう。そして予想よりも悪ければドル売り継続になるかと思う。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。