この記事は2023年3月23日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=WhoisDanny/stock.adobe.com)

2023年3月23日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日22日(水)の米ドル/円はFOMCを受けて急落した。

FOMCは「米銀行システムは健全」として大方の予想通りに25bpの利上げを決めたが、声明から「継続的な利上げが適切になると予想している」の文言を削除。さらに、メンバーの政策金利予測を示すドットチャートでは、金利のピークが5.125%(5.00~5.25%)になるとの予想を維持した。

市場はこれらを「利上げはあと一回で打ち止め」とするFOMCのメッセージと受け止め、米長期金利が急低下するとともにドルが急落。FOMC前には一時133円台を回復するなど強含みで推移していた米ドル/円は、一気に131.01円前後へと下落した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日23日(木)朝も米ドル/円は仲値公示の前後に130円台に差し込んでおり、目先的には米利上げ期待の剥落で弱含みの展開が予想される。もっとも、米金利先物が7月FOMCにおける「25bp利下げ」を織り込んだ動きなどは、明らかに行き過ぎであろう。

パウエルFRB議長はFOMC後の会見で、「年内の利下げ転換は想定していない」と明言している。今後、市場の早期利下げ観測は修正を迫られる可能性が高く、ドルにも反発の余地がありそうだ。

本日23日(木)の米ドル/円は上値の重い展開が見込まれるが、130円台は押し目買いの好機になるのではないかと見ている。

▽米ドル/円の 60分足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。