この記事は2023年4月19日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Narumol/stock.adobe.com)

2023年4月19日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

米大手金融機関は明暗分かれる決算となったが、警戒されていたチャールズ・シュワブの決算で投資商品への資金流入が確認できたことで、為替市場では一定の安心感が広がった格好。

円ロング(ドル円・クロス円はショート)も積みあがっているので135円を上抜けてくるともう一段上のレンジに上がってくるだろう。

また、5月FOMCのブラックアウト期間を控え、FRBメンバーの発言にも注目が集まる。おそらくは、年内の利下げはないというタカ派スタンスは変わらずで、無難に通過しそうだが、サプライズには警戒はしておきたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米金融不安後退や円ロングの積み上がりを見ると米ドル/円は135円を意識しながらになる。しかし、ボラティリティが低下傾向にあって、なかなか飛距離がでないのでアップサイドのブレイクでストップが出そうなところ以外は慎重に取引したい。

来週の日銀政策金利決定会合も海外勢からはイールドカーブ・コントロール(YCC)撤廃に賭けるプレイヤーが多く、イベントが終わるまでは円高イベントになる可能性は高い。明確な方向感が見えにくい状況が続くが、もう少し次のテーマを探る時間帯が続くのではないだろうか。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。