この記事は2023年6月27日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=WhoisDanny/stock.adobe.com)

2023年6月27日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は、以前から意識されていた添付図の61.8%戻しレベルである142.50円ラインを超えてきた。この上には145円付近までこれといった抵抗線がないため、おそらくここからは上昇方向しかないだろう。144円台は通過点にしかならなさそうだ。

ここのところ当局から円安けん制発言が出ている。松野官房長官、神田財務官、西村経済産業相などがそれぞれ発言しているが、いずれも直後は反応するものの、いつも長続きはしない。よって下がったところは一旦買いたいと考えている。そして、もみ合いの後上に抜けてくれば145円を目指す流れとなるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは142.00~145.10円。戦略的には怖々ながらも買いから入るしかなさそうだ。先週も述べたとおり、実際の介入は147円付近から入り始めると考えている。

以前もそうだったが、最近はロンドン時間やNY時間の介入も行われているため、注意が必要。もし147円を上回った場合、オーバーナイトや夜の指値などは避け、とにかくリアルタイムのトレードに徹することが得策だろう。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。