この数ヶ月、投資家の方々の間ではオンラインゲーム会社の株価が注目されています。
オンラインゲーム業界の株は短期間での値動きの大きさが特徴的ですが、ここ最近の例で言えばガンホーの伸びは驚異的と言えるでしょう。その株価は昨年度から今年度にかけて65倍以上の値上がりを記録しました。

今回はオンラインゲーム株の特徴をお伝えするとともに、第2のガンホーを狙える関連銘柄のまとめとお届けします。

参考:

市場を賑わすLINE(ライン)上場説とその影響【前編】~急成長モデルの裏側を追う~
市場を賑わすLINE(ライン)上場説とその影響【後編】~ソーシャル王者達との比較と関連銘柄のまとめ~

(画像出典:ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社)


◉ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社


ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は、オンラインゲームの運営を行う企業です。
(ちなみに会長は孫正義氏の弟である孫泰蔵氏です。)

創業当初はオンセール株式会社という社名でネットオークション事業を手がけていました。しかし、2002年に韓国のグラビティ社より「ラグナロクオンライン」の運営権を獲得し、以降はガンホーと社名を改めオンラインゲームを中心に事業を展開しています。
2004年度には同コンテンツにより売上高が42億円を超えるなどの急成長を遂げました。しかし、ガンホーはオンラインゲームを手がけて以来、ラグナロクオンラインを主力コンテンツに事業を展開してきましたが、2005年10月辺りを境に株価は低迷し始めます。DeNA、GREE等が運営するモバイル向けゲームに押されるなど鳴かず飛ばずの状態が続いていました。
しかし、2012年にリリースしたスマートフォン向けオンラインゲーム「パズル&ドラゴンズ」のヒットによりその株価は記録的な値上がりを見せました。

(出展:ブルームバーグ)

昨今のモバイルゲーム業界は、簡素なシステムのゲームに依存度(中毒性:後述)や課金額を極大化する要素を付随させる方針が一般的です。

一方、ガンホーはゲームとしてのクオリティの高さや面白さを追求し武器にする経営戦略を採っていることが特徴的だと言われています。